[生涯スポーツ-SA-3] 共生社会とスポーツボランティア
<演者略歴>
文教大学人間科学部教授
日本財団ボランティアセンター理事
日本スポーツボランティアネットワーク理事
文教大学人間科学部教授
日本財団ボランティアセンター理事
日本スポーツボランティアネットワーク理事
数多くのスポーツボランティアの募集が行われている今日であるが、そこにはボランティア参加を困難にしている障壁が存在していることがある。発表者は、識者として東京2020大会のボランティア運営サポート、並びに大会ボランティアとして実際の活動に携わったが、実際に大会組織委員会や自治体のボランティアサポートは十分だったとは言えない。それは、スポーツボランティアというキーワードがイメージさせる参加者像が固定化されていることに起因する問題であり、また、ボランティアという活動のイメージにも連動するものである。つまり、スポーツボランティアにおける「general」に関する課題であると捉えている。本発表では、スポーツボランティア活動の事例報告を通じてその問題にアプローチしたい。尚、この発表テーマにおける共生社会(Cohesive Society)とは、「必ずしも十分に社会参加できるような環境になかった方が自分の意思で参加できる社会」を意味するが、逆説的には「参加しないことも選択できる状況」として捉えている。Volunteerの本質的な意味である「自由意志」を尊重しながら、スポーツボランティアの現場から広がる共生社会の可能性についてディスカッションを深めたい。