The 72nd Conference of the Japan Society of Physical Education, Health and Sports Sciences

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Oral (Theme)

健康福祉研究部会 » 【課題A】 健康増進につながる体力・運動の在り方をいかに考えるか

健康福祉研究部会【課題A】口頭発表②

Wed. Aug 31, 2022 11:00 AM - 11:47 AM 第9会場 (2号館2階22教室)

Chair: Masashi Asakura

11:16 AM - 11:31 AM

[健康福祉-A-05] A Study on "Jubilo-Meshi," a Health and Wellness Project of Industry-Government-Academia-Private Sector Collaboration

*Kazuko Takahashi1, Ryoichi Ema1 (1. SHIZUOKA SANGYOU UNIVERSITY)

本研究は、「ジュビロ飯」誕生までの経緯と波及効果について明らかにする事を目的にする。本プロジェクトは、磐田市、静岡産業大学、静岡県立農林環境専門職大学、ジュビロ磐田、磐田商工会議所、市内企業との産学官民協働によリ、食とスポーツによる地域の健康向上と経済活性化を目指す。2020年から1年かけて討議を重ね「ジュビロ飯」を誕生させた。本プロジェクトの目的は、①健康課題の解決(フレイル予防)②運動習慣の改善(スポーツ実施率の向上)③企業連携による産業振興と新たな産業創出である。誕生までの経緯、波及効果、今後の挑戦等について各団体担当者へ半構造面接を行った。その結果、次のことが明らかになった。前述の①②では、ジュビロ飯食前にはスクワット等の運動やべジファーストの習慣化の推奨により、運動と食教育を推進できた。しかし、フレイル予防やスポーツ実施率向上については検証できていない。③では次の点で成果がみられた。磐田市初の産学官民連携による事業化。「ジュビロ飯」の展開先拡大(2大学の学食・磐田グランドホテルレストラン・市内店舗・保育園等)。地産地消による地域の食材消費。静岡産業大学における卒業研究(市民の健康増進に繋がる知見提案)や学生や高校生による市民のスポーツ実施率向上とメニューのアイデア創出。情報発信(新聞報道、磐田市・ジュビロ磐田・静岡産業大学でのHPやSNS)。④他の団体での類似の企画に繋がった。以上の事より、磐田市が「スポーツのまち」イメージ日本1になった事が追い風になり、「ジュビロ飯」は市内に定着すると共に、様々な広がりをもって拡散した事が明らかになったが、「食とスポーツ」による地域の健康向上への効果検証は今後の課題である。