[競技スポーツ-SA-2] 女子バスケットボールの視点から
<演者略歴>
筑波大学体育系助教(女子バスケットボール部コーチ)。
山形大学地域教育文化学部准教授(女子バスケットボール部監督)を経て、2021年より現職。
筑波大学体育系助教(女子バスケットボール部コーチ)。
山形大学地域教育文化学部准教授(女子バスケットボール部監督)を経て、2021年より現職。
わが国の女子バスケットボールにおいて、大学生トップアスリートが卒業後に目指す「プロ・実業団」の世界には、トップリーグである「WJBL」、あるいは、日本社会人バスケットボール連盟の主催する「地域リーグ」、が挙げられる。前者は、長らく「高卒」選手の割合が大きいことが特徴的であったものの、近年では、「大卒」選手の割合が徐々に大きくなっている傾向にある。一方で、後者は、従前より「大卒」選手の割合が高いことが特徴的である。このように、WJBLの第1回大会が開催された約20年前と比べ、全体として、大学を経て高いレベルで競技を継続するというキャリア形成を行う選手が増えてきていることは、「大学からプロ・実業団」という「接続」が、女子バスケットボール選手のキャリア形成に幾ばくかの好ましい役割を果たしていることの証左だと思われる。本シンポジウムでは、私自身が指導した学生の中で「プロ・実業団」の世界に身を投じた選手を事例として取り上げ、当該の「接続」において留意すべき事項を紹介(提案)するとともに、皆さまとの議論をとおして、解決すべき問題点・課題について考察したい。