日本体育・スポーツ・健康学会第72回大会

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スポーツ文化研究部会 » 【課題A】グローバル課題の解決に向けてスポーツから何が提案できるか

スポーツ文化研究部会【課題A】テーマ別シンポジウム/スポーツを通じた開発支援と持続可能性

2022年8月31日(水) 14:00 〜 15:50 第2会場 (3号館4階401教室)

コーディネーター:河西 正博(同志社大学)、榎本 雅之(滋賀大学)

[スポーツ文化-SA-3] 「スポーツと開発」における授業研究アプローチの可能性

「ペルーに対する体育教師の能力開発支援」プロジェクトからみえたもの

*齊藤 一彦1 (1. 広島大学)

<演者略歴>
広島大学大学院人間社会科学研究科教授。青年海外協力隊(シリア)、JICA客員研究員、日本学術振興会特別研究員、徳山工業高等専門学校准教授、金沢大学准教授などを経て現職。広島大学大学院国際協力研究科修了、博士(教育学)。専門はスポーツ教育学、スポーツ国際開発学。
東京五輪開催を契機に、体育・スポーツ分野の国際貢献事業「スポーツ・フォー・トゥモロー(SFT)」が開始された。本事業は2014年に始まり、2021年度末まで行われ、100ヵ国以上を対象、1,000万人以上の裨益者を創出することを目標とし、2019年にその数値目標は達成された。
 発表者は、本事業の一つであった「ペルーに対する体育教師の能力開発支援」のプロジェクトリーダーを務めた。ペルーでは2017年施行新カリキュラムにて小学校体育授業時間数が週2コマから3コマに増加し、適切な体育授業が展開できる体育教師の育成が急務となり、日本の知見の共有が求められることとなった。そこで、発表者らは、日本・ペルー両国での体育科教育専門家チームを作り、「体育授業研究」を紹介・導入する活動を実施した。
 本プロジェクトでは、ペルーの文脈や、関係者の関心に応じた授業研究の展開を行い、現地専門家の主体性を尊重しながら、持続的発展を追及することを重視した。SFTプロジェクト終了後も、授業研究の展開を軸に、両国での交流が続いている。
 本発表では、本プロジェクトでの具体的な活動内容やその成果について、関係者へのインタビューの結果なども踏まえつつ、報告したい。