日本体育・スポーツ・健康学会第72回大会

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生涯スポーツ研究部会 » 【課題C】 人生100年時代に向けていかに人々のスポーツ権を保障するか

生涯スポーツ研究部会【課題C】口頭発表①

2022年9月1日(木) 15:20 〜 16:39 第6会場 (2号館1階11教室)

座長:赤澤 暢彦(早稲田大学)

15:36 〜 15:51

[生涯スポーツ-C-02] 我が国における大学スポーツ環境のマネジメントに関する研究(経)

体育会運動部及びサークルについて

*中路 恭平1 (1. 南山大学)

2019年3月、「大学スポーツの振興」と「大学スポーツ参画人口の拡大」を組織理念に置いた大学スポーツ協会(UNIVAS)が発足した。しかしながら、その事業活動の内容をみると、「デュアルキャリア(学業と競技活動の両立)」や「安心安全(運動部活動の環境整備)」などが挙げられ、専ら競技的な運動部活動に焦点が当てられていることがわかる。我が国の大学スポーツを考えるとき、競技的な運動部活動の学生アスリートだけでなく、サークル・同好会や、それら集団に所属しない一般学生に対しても運動の機会を保障することを検討する必要があると考える。学習指導要領によって学習内容が規定されている中学、高校に比べて、大学では多彩な学部学科が存在しており、さらに1991年の大学大綱化によって各大学の裁量が増え、保健体育科目は全学必修科目ではなくなった。大学設置基準によって大学が保有すべき体育施設の規程はミニマムある。体育会運動部に力を入れて日本の競技力を支えている大学もあれば、そうでない大学も多いと思われる。大学によってそうしたいわゆるスポーツ環境は大きく異なることが考えられるが、これまでにその実態を明らかにしようとした研究・調査は管見のところ見当たらない。そこで、本研究では日本の大学のスポーツ環境について、体育会運動部活動およびサークル活動の実態を明らかにすることを目的とした。全国の大学(短期大学、専門職大学、大学院大学およびキャンパスを持たない通信制大学を除く)760校(国立82校、公立91校、私立587校)に対し、郵送法による質問紙調査を実施した。調査期間は2021年11月~12月であり、回収数は307(回収率は40.4%)であった。分析は大学の設置者、設立年度、学部規模を基準に比較し、大学のスポーツ環境の傾向を捉えようとした。詳細については当日報告する。