16:08 〜 16:23
[生涯スポーツ-C-04] 20代から50代のビジネスパーソンのスポーツ実施状況(政,社)
スポーツライフデータ1998と2018からみる特徴と変化
スポーツ基本計画では、第1期においてライフステージに応じたスポーツ活動の促進が掲げられ、第2期では、ビジネスパーソン、女性、障害者のスポーツ実施率向上が目標として掲げられた。第3期では、女性、障害者、働く世代・子育て世代のスポーツ実施率向上が掲げられ、ビジネスパーソンから働く世代・子育て世代へと対象が広がった。第2期においてビジネスパーソンがターゲットとされた背景には、20代から50代の働く世代のスポーツ実施率が低調であることがあげられる。では、実際に働く世代のスポーツ実施率はどのような状況にあるのか。
本研究では、笹川スポーツ財団のスポーツライフデータ1998と2018のデータを用いて、20代から50代の働く世代のスポーツ実施状況を明らかにし、その特徴と20年間の変化を検討する。分析対象者は、20代から50代の勤め人である。
分析の結果、実施レベルでは、2018年にはレベル0が増加した一方で、週2回以上の定期的な実施者も増加していた。性別にみると、2018年のレベル0は男女ともに増加、定期的な実施者では女性の増加率が高かった。年代では、20代から40代のレベル0は増加、50代では減少していた。また、30代と50代において定期的な実施者が増加していた。18歳以下の子どもと同居する人では、2018年では全体の定期的な実施者は増加しており、中でも50代の増加率が高かった。一方、18歳以下の子どもと同居していない40代は他の世代と比較して、定期的な実施者が少なかった。年1回以上のスポーツ種目の実施率の変化では、ボウリングや釣り、ゴルフ練習場、ゴルフコースが減少、筋力トレーニング、ジョギング・ランニング、サイクリングが増加していた。さらに、2018年のデータにおいて、勤め人とそれ以外の人を比較すると、定期的な実施者は勤め人の方が少なかったが、レベル0も勤め人の方が少なく、不定期な実施者を定期的な実施者に移行させる方策の必要性が示唆された。
本研究では、笹川スポーツ財団のスポーツライフデータ1998と2018のデータを用いて、20代から50代の働く世代のスポーツ実施状況を明らかにし、その特徴と20年間の変化を検討する。分析対象者は、20代から50代の勤め人である。
分析の結果、実施レベルでは、2018年にはレベル0が増加した一方で、週2回以上の定期的な実施者も増加していた。性別にみると、2018年のレベル0は男女ともに増加、定期的な実施者では女性の増加率が高かった。年代では、20代から40代のレベル0は増加、50代では減少していた。また、30代と50代において定期的な実施者が増加していた。18歳以下の子どもと同居する人では、2018年では全体の定期的な実施者は増加しており、中でも50代の増加率が高かった。一方、18歳以下の子どもと同居していない40代は他の世代と比較して、定期的な実施者が少なかった。年1回以上のスポーツ種目の実施率の変化では、ボウリングや釣り、ゴルフ練習場、ゴルフコースが減少、筋力トレーニング、ジョギング・ランニング、サイクリングが増加していた。さらに、2018年のデータにおいて、勤め人とそれ以外の人を比較すると、定期的な実施者は勤め人の方が少なかったが、レベル0も勤め人の方が少なく、不定期な実施者を定期的な実施者に移行させる方策の必要性が示唆された。