日本体育・スポーツ・健康学会第72回大会

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生涯スポーツ研究部会 » 【課題C】 人生100年時代に向けていかに人々のスポーツ権を保障するか

生涯スポーツ研究部会【課題C】口頭発表①

2022年9月1日(木) 15:20 〜 16:39 第6会場 (2号館1階11教室)

座長:赤澤 暢彦(早稲田大学)

16:24 〜 16:39

[生涯スポーツ-C-05] 発散型の運動プログラム(フリーダムコラボレーションダンス:FCD)における運動継続率向上について(社,感性コミュニケーション)

*太刀山 美樹1、松﨑 守利2 (1. 株式会社MIKI・ファニット、2. 下関市立大学)

【テーマ】発散型の運動プログラム(フリーダムコラボレーションダンス:FCD)は運動継続率を高めることができるか 【目的】本研究では、スポーツ実施者の増加を促進するように改良した、新しい発散型運動プログラム(FCD)が、運動実施率の向上につながるか検証した。【方法】FCDとはファニット交流タイム、有酸素運動(チアダンス1曲振り付け)、筋力トレーニング、ヨガで構成されるプログラムである。医療・福祉現場などに勤務する女性33名を対象に、スタジオで行う「対面FCDレッスン」を週2回と、web上に提供された録画映像での「自宅FCDレッスン」を15分間週4回、4週間実施した。また実施率を上げるために、スマートフォンで利用できるLINE、Google Formsを用いて、レッスンの予約、運動の実施記録、動画配信、Q&Aなど、参加者がレッスンを受けやすく継続する工夫をした。レッスン期間終了後に、レッスンプログラム内容、実際の阻害要因、促進要因についてGoogle Formsを用いてアンケート調査を実施した。【結果】レッスンの内容に関しては概ね好評であった。本事業への参加後の運動継続については、9割以上は継続について意欲的であった。阻害要因については「時間の調整」約8割「通うこと」約5割であった。促進要因としては、「生活サイクルに組み込む」、「毎日の記録と適度な諦め」「LINEメッセージが届きやらねばと思った」「短いプログラムの連続で飽きない」など様々な意見が見られた。【結論】本研究では、「対面FCDレッスン」「自宅FCDレッスン」の併用、自分で行う日々の記録や、アプリを活用し習慣を定着させる伴走型サポート(寄り添いや励ましのような言葉かけ)によりモチベーションの維持向上にも繋がったと思われる。FCDプログラムは、働く女性の運動継続率を高めることを示唆している。