[生涯スポーツ-SC-2] Understanding the facts and tasks of athletes participating in sports after retirement (career support)
<演者略歴>
(株)BorderLeSS代表取締役社長。スポーツ心理学研究で博士号(学術)取得。スポーツメンタルトレーニング指導士として、ジュニアからトップアスリートの思考と感情の整理・調節をサポート。また、スポーツ庁委託事業「スポーツキャリアサポート推進戦略」のプログラムを受講し、アスリートキャリアアドバイザーとしても活動を行う。
(株)BorderLeSS代表取締役社長。スポーツ心理学研究で博士号(学術)取得。スポーツメンタルトレーニング指導士として、ジュニアからトップアスリートの思考と感情の整理・調節をサポート。また、スポーツ庁委託事業「スポーツキャリアサポート推進戦略」のプログラムを受講し、アスリートキャリアアドバイザーとしても活動を行う。
スポーツに幼い頃から触れ、多くの時間をスポーツ活動に投資したであろうトップアスリートは、引退を迎えたのち、いかにスポーツと関わりを持っているのか。引退後、自分自身の専門競技でコーチを目指す、または普及活動を行うといった形で、スポーツに携わり続けるケースもある。しかし、これらは自分自身がスポーツを継続するという生涯スポーツの観点で言えば、必ずしも該当しない。本シンポジウムでは、オリンピアンが自身の専門スポーツを引退後も愛好している割合が2割弱と、一般の方に比べて低いという笹川スポーツ財団の調査結果を示し、その要因の仮説として、競技引退したトップアスリートが競技から離れた事例(選手A)を紹介する。選手Aは、日本代表としての活動に誇りを持って競技生活を送ってきた背景があり、引退後は「これまでの競技レベルでなければ自分はやれない」という考えを示した。このようなアスリートを含む生涯スポーツ社会の実現のためには、競技引退時に、自身にとってのスポーツの意義や価値を再定義する必要があると考えられる。これをアスリートのキャリアに関する課題と捉え、当日はフロアの皆様と共に議論を深めたい。