[生涯スポーツ-SB-3] Proposal of measures to prevent polarization of physical development that emerges from early childhood
For the protection of well-being in childhood
<演者略歴>
金沢大学大学院教育学研究科修了後、岐阜聖徳学園大学短期大学部を経て、2007年より岐阜大学教育学部に勤務。博士(医学)。専門は発育発達学、測定評価学。学校法人春日学園の理事長も務め、2つの幼稚園と1つの保育園の経営と保育・運動プログラムの開発や検証にも関わっている。
金沢大学大学院教育学研究科修了後、岐阜聖徳学園大学短期大学部を経て、2007年より岐阜大学教育学部に勤務。博士(医学)。専門は発育発達学、測定評価学。学校法人春日学園の理事長も務め、2つの幼稚園と1つの保育園の経営と保育・運動プログラムの開発や検証にも関わっている。
幼少期の子ども達にとってもっとも保障されなければいけないのは生まれながらに持つ動きへの欲求・本能を満たす身体活動時間の確保であり、幼少期のWell-Beingの実現には不可欠である。この時間は単に体を動かすだけでなく、様々な大人や同年代の子ども達と“楽しく関わりながら夢中になって身体活動に勤しむ”ことが、子ども自身の主体的な取り組みに繋げるためにも大切なのだ。しかし、今の我が国の保育施設や小学校では、本当にその時間を確保する必要性と重要性を感じているのか疑問が残る。ケンカ、ケガ、熱中症などを恐れて身体活動の時間が年々縮小されてきてはいないか?単に放し飼いのように遊ばせるのではなく、興味や関心を引き出すような運動遊びのプログラム提供がされているか?さらに、幼児期から身体的発達量の二極化が出現することも確認されており、運動への興味関心や運動有能感の格差も実はこの時期から既に現れ始めている。となると、生涯スポーツを通したWell-Beingの実現のためには幼児期から二極化を防ぎ、全体の底上げの施策が必要となる。今回、発表者が多様な側面から取り組んでいる施策とその効果を合わせて紹介し、幼少児にとっての真のWell-Beingとはについて論究したい。