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[競技スポーツ-C-04] 東京2020オリンピックバドミントン競技における得点経過に着目した勝利ゲームの傾向(方,測)
バドミントン競技は、1人対1人、または2人対2人で、ラケットを使ってネット越しにシャトルを打ち合い、得点を競うゲームである。バドミントン競技の得点経過に着目した先行研究では、試合終盤での逆転は難しく、試合の流れのなかで連続得点の機会をより多く掴むことが勝利するために重要であると報告されている(Barreira et al.,2016)。しかし、先行研究は5点ごとの得点経過を分析しており、戦術を組み立てる際により有益な知見を得るためには1点ごとの得点経過を分析することやゲームのどの場面で連続得点が必要なのかなどを加味したより詳細な分析が必要であると考えた。
そこで本研究の目的は、東京2020オリンピックのオープンデータを用いて、現在のバドミントンの得点経過から勝敗の分岐点や得点傾向を明らかにすることで、指導者や選手が戦術を組み立てる際の一助となる知見を得ることを目的とした。
対象大会は、東京2020オリンピックのバドミントン競技とした。対象試合は、男子シングルス計54試合、116ゲームとした。女子シングルスは、計57試合、121ゲームとした。分析項目は、東京オリンピック委員会から提供されたオープンデータから取得したゲームの勝敗と得点経過とした。
各得点先取時の相手との得点差と勝敗数の結果から男子シングルスは7点先取時で相手先取との得点差が1点差の場合12勝13敗と敗北試合が多い結果であった。8点先取時以降は1点差であっても勝利試合が多い結果であった。しかし、女子シングルスは決勝トーナメントの17点先取時において相手選手と得点差が1点差の場合0勝3敗と敗北試合が多い結果であった。本研究結果から、男子と女子のシングルスでは試合展開が異なる可能性が示唆された。男子シングルスは、先行研究を支持する結果であったが女子シングルスは試合終盤でも逆転される可能性があることから指導者は男子シングルスと女子シングルスでは異なった戦術を指導する必要性が示唆された。
そこで本研究の目的は、東京2020オリンピックのオープンデータを用いて、現在のバドミントンの得点経過から勝敗の分岐点や得点傾向を明らかにすることで、指導者や選手が戦術を組み立てる際の一助となる知見を得ることを目的とした。
対象大会は、東京2020オリンピックのバドミントン競技とした。対象試合は、男子シングルス計54試合、116ゲームとした。女子シングルスは、計57試合、121ゲームとした。分析項目は、東京オリンピック委員会から提供されたオープンデータから取得したゲームの勝敗と得点経過とした。
各得点先取時の相手との得点差と勝敗数の結果から男子シングルスは7点先取時で相手先取との得点差が1点差の場合12勝13敗と敗北試合が多い結果であった。8点先取時以降は1点差であっても勝利試合が多い結果であった。しかし、女子シングルスは決勝トーナメントの17点先取時において相手選手と得点差が1点差の場合0勝3敗と敗北試合が多い結果であった。本研究結果から、男子と女子のシングルスでは試合展開が異なる可能性が示唆された。男子シングルスは、先行研究を支持する結果であったが女子シングルスは試合終盤でも逆転される可能性があることから指導者は男子シングルスと女子シングルスでは異なった戦術を指導する必要性が示唆された。