13:10 〜 13:35
[02社-口-03] 全日本小中学生ダンスコンクールに関する研究(2)
第1回から第6回大会の出場者の出場回数と連続出場に着目して
本研究は、朝日新聞社主催「全日本小中学生ダンスコンクール」(以下「本コンクール」と略す)の第1回(2013年)から第6回大会(2018年)の出場者の出場回数について、各大会別、出場部門別に分析し、リズムダンスコンクール草創期における出場者の継続的な出場の特徴を把握することで今後のダンス研究のための基礎的知見を得ることを目的とした。
本コンクール誕生前年の2012年、学習指導要領の改訂にもとづいて中学1・2年生のダンス教育の男女必修化が完全実施された。日本のダンス教育の「新時代を拓く大きな転換点」(中村恭子(2013)日本のダンス教育の変遷と中学校における男女必修化の課題.スポーツ社会学研究,21(1):37-51.)となった必修化は、1939年の東京新聞社主催「全国舞踊コンクール」の誕生以来、全国紙レベルの新聞社一社が主催する初のダンスコンクール誕生を決定づけた。言わずもがな男女共習で行われる「リズムダンス」の成果発表の場としてわが国初である。2012年以降、相次ぐ全国紙レベルの新聞社によるリズムダンスコンクールの誕生は、その後数年間をリズムダンスコンクール草創期として位置づければ、わが国のダンス研究史における重要な研究対象群の誕生をも意味する。こうした研究対象は、これからの子どものためのダンス研究における基礎的知見となる貴重な出場者データである。本研究の出場者データは、主催者である朝日新聞社と「交付データの取扱いに関する契約書」を締結した上で、個人が特定できないように加工化されたデータを交付いただいたものである。これらのデータをMicrosoft excel 2019 for Windowsを使用し単純クロス集計をおこなった。
その結果、出場者全体の約3割が2回以上出場していることが明らかとなり、出場部門毎に連続出場回数の特徴が見られた。こうした結果から、ダンス活動の継続には、団体や指導者の活動、活動するための環境、ダンス仲間が影響している可能性が示唆された。
本コンクール誕生前年の2012年、学習指導要領の改訂にもとづいて中学1・2年生のダンス教育の男女必修化が完全実施された。日本のダンス教育の「新時代を拓く大きな転換点」(中村恭子(2013)日本のダンス教育の変遷と中学校における男女必修化の課題.スポーツ社会学研究,21(1):37-51.)となった必修化は、1939年の東京新聞社主催「全国舞踊コンクール」の誕生以来、全国紙レベルの新聞社一社が主催する初のダンスコンクール誕生を決定づけた。言わずもがな男女共習で行われる「リズムダンス」の成果発表の場としてわが国初である。2012年以降、相次ぐ全国紙レベルの新聞社によるリズムダンスコンクールの誕生は、その後数年間をリズムダンスコンクール草創期として位置づければ、わが国のダンス研究史における重要な研究対象群の誕生をも意味する。こうした研究対象は、これからの子どものためのダンス研究における基礎的知見となる貴重な出場者データである。本研究の出場者データは、主催者である朝日新聞社と「交付データの取扱いに関する契約書」を締結した上で、個人が特定できないように加工化されたデータを交付いただいたものである。これらのデータをMicrosoft excel 2019 for Windowsを使用し単純クロス集計をおこなった。
その結果、出場者全体の約3割が2回以上出場していることが明らかとなり、出場部門毎に連続出場回数の特徴が見られた。こうした結果から、ダンス活動の継続には、団体や指導者の活動、活動するための環境、ダンス仲間が影響している可能性が示唆された。