日本体育・スポーツ・健康学会第72回大会

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測定評価/口頭発表②

2022年9月2日(金) 10:59 〜 11:37 第8会場 (2号館2階21教室)

座長:高橋 信二(東北学院大学)

11:25 〜 11:37

[08測-口-06] 大学サッカー選手におけるオフ・フィート・テストの有効性

*川端 悠1 (1. 大阪公立大学)

高強度のランニング動作は着地時の衝撃によって腰や膝に負担が蓄積されるため、リハビリ中の選手や身体への負担を軽減したい場合、固定式バイクの使用が有効と考える。固定式バイクによるフィットネステストは、オフ・フィート・テストとも呼ばれており、無酸素および有酸素能力の評価にも利用されている。本研究は男子大学サッカー選手21名(172.7±4.2cm,66.8±3.0kg,19.5±0.9yrs)を対象にフィールドテスト(CMJテスト、50mスプリントテスト、クーパーテスト)とwattbikeによるオフ・フィート・テスト(6秒ピークパワーテスト、30秒スプリントテスト、3分エアロビックテスト)を実施し、それらの関係から身体への負担を軽減しながら行えるフィットネステストとしての有効性を検討することを目的とした。フィールドテストとオフ・フィート・テストは異なる日に最大努力で実施され、体調が優れない、もしくはケガをしている対象者は実験に参加しなかった。なお、両テストは1週間以内に実施された。実験の結果、6秒ピークパワーテストとCMJテスト(r=0.73,p<.05)および3分エアロビックテストとクーパーテスト(r=0.62,p<.05)に有意な相関が確認された。実験前、50mスプリントテストも6秒ピークパワーテスト、もしくは30秒スプリントテストとの相関があると仮説を立てていたが、この仮説は棄却された。このことからwattbikeによるオフ・フィート・テストは男子大学サッカー選手の跳躍力および全身持久力の推定に有効性があると考えられる。