[15政-レクチャー-1] Sports policy and sports in public policy
<演者略歴>
同志社大学政策学部・総合政策科学研究科教授。専門は行政学、特に政策形成・政策実施研究。著書に『政策形成の本質』(成文堂、2001年)、編著(共編著)に『スポーツ政策論』(成文堂、2011年)、『政策実施の理論と実像』(ミネルヴァ書房、2016年)、『公共政策の中のスポーツ』(晃洋書房、2021年)など。
同志社大学政策学部・総合政策科学研究科教授。専門は行政学、特に政策形成・政策実施研究。著書に『政策形成の本質』(成文堂、2001年)、編著(共編著)に『スポーツ政策論』(成文堂、2011年)、『政策実施の理論と実像』(ミネルヴァ書房、2016年)、『公共政策の中のスポーツ』(晃洋書房、2021年)など。
スポーツと政策との関わりには、大きく3つのパターンが想定できる。まず、スポーツ基本計画に示されているようなスポーツの普及・発展のための理念や取り組みである。それらは文字通りの「スポーツ政策」である。次に、スポーツ振興に直接関わっているが、スポーツとは全く異なる分野で展開している政策がある。例えば、スポーツ施設の整備が都市公園として都市計画の中で議論されるケースである。そして3番目に、様々な政策分野でスポーツが政策手段(ツール)になっている例も多い。健康増進や観光振興にスポーツが活用されていることは周知の通りである。
スポーツについて議論したり研究したりする際に、これらの3パターンの異同に留意する必要があるだろう。なぜなら、政策の形成・実施・評価の仕組みや、ステークホルダーの顔ぶれは、パターンの違いによって相当(時には全く)異なるからである。この違いを踏まえた議論や政策提言を行わないと、政策決定が困難になるか、決定しても実施が巧く行かないなどの問題が生じる。そこで、それらの問題を回避するための視座を検討する。
スポーツについて議論したり研究したりする際に、これらの3パターンの異同に留意する必要があるだろう。なぜなら、政策の形成・実施・評価の仕組みや、ステークホルダーの顔ぶれは、パターンの違いによって相当(時には全く)異なるからである。この違いを踏まえた議論や政策提言を行わないと、政策決定が困難になるか、決定しても実施が巧く行かないなどの問題が生じる。そこで、それらの問題を回避するための視座を検討する。