[07発-ポ-12] 幼児のオノマトペに対する身体表現と「ゆれる」「ふる」「はずむ」動き
オノマトペのリズムと動きのリズムに着目して
はじめに
幼児の身体表現活動において、オノマトペはイメージと動きを引き出し、多様な身体表現へ導く言葉であると認識されている。しかし、先行研究では、オノマトペに対して定型的でステレオタイプな動きをする幼児が一定数存在することも報告されており、オノマトペが幼児の多様な身体表現を導くとは一概には言えない。オノマトペによって自分なりの身体表現を導く方法を検討する前に、オノマトペに対して自分なりの身体表現ができる幼児と定型的な身体表現をする幼児の違いがあらわれる背景や要因は何かを検討しなければならない。このような問題意識から、本研究はオノマトペに対して自分なりの身体表現/定型的な身体表現をする傾向のある幼児を対象に日常保育の観察を行い、動きと発言に着目して、オノマトペから自分なりの身体表現をする幼児の特徴について明らかにすることを目的とした。
方法
事前に5歳児に対してオノマトペを試技とした実験を行い、自分なりの身体表現/定型的な身体表現をする傾向のある対象者を2名ずつ、計4名選出した。観察は2021年11月、1週間に1回2時間半で計4回行い、ビデオカメラで映像記録をした。得られた映像記録をテキスト化し、質的分析ソフトMaxqdaを用いて対象者の動きと発言をコーディングした。その後、対象者ごとのコードの生起数や頻度を比較した。
結果と考察(2022年5月時点)
本発表では、自分なりの身体表現をする傾向のある対象者の中で、特徴が顕著であった1名の結果を発表する。本発表で取り上げる対象者A(女児、5歳9か月)は、他の対象者に比べ「ゆれる」「ふる」「はずむ」といった繰り返しの動きを多く行っていた。「リズミカルな発話」や動作の「効果音」なども多く見られた。オノマトペの持つ音の反復や、促音・撥音などによって作られるリズムへの感受性と、繰り返しによって生まれる動きのリズムには関係があると考えられた。
幼児の身体表現活動において、オノマトペはイメージと動きを引き出し、多様な身体表現へ導く言葉であると認識されている。しかし、先行研究では、オノマトペに対して定型的でステレオタイプな動きをする幼児が一定数存在することも報告されており、オノマトペが幼児の多様な身体表現を導くとは一概には言えない。オノマトペによって自分なりの身体表現を導く方法を検討する前に、オノマトペに対して自分なりの身体表現ができる幼児と定型的な身体表現をする幼児の違いがあらわれる背景や要因は何かを検討しなければならない。このような問題意識から、本研究はオノマトペに対して自分なりの身体表現/定型的な身体表現をする傾向のある幼児を対象に日常保育の観察を行い、動きと発言に着目して、オノマトペから自分なりの身体表現をする幼児の特徴について明らかにすることを目的とした。
方法
事前に5歳児に対してオノマトペを試技とした実験を行い、自分なりの身体表現/定型的な身体表現をする傾向のある対象者を2名ずつ、計4名選出した。観察は2021年11月、1週間に1回2時間半で計4回行い、ビデオカメラで映像記録をした。得られた映像記録をテキスト化し、質的分析ソフトMaxqdaを用いて対象者の動きと発言をコーディングした。その後、対象者ごとのコードの生起数や頻度を比較した。
結果と考察(2022年5月時点)
本発表では、自分なりの身体表現をする傾向のある対象者の中で、特徴が顕著であった1名の結果を発表する。本発表で取り上げる対象者A(女児、5歳9か月)は、他の対象者に比べ「ゆれる」「ふる」「はずむ」といった繰り返しの動きを多く行っていた。「リズミカルな発話」や動作の「効果音」なども多く見られた。オノマトペの持つ音の反復や、促音・撥音などによって作られるリズムへの感受性と、繰り返しによって生まれる動きのリズムには関係があると考えられた。