日本体育・スポーツ・健康学会第72回大会

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ポスター発表(専門領域別)

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体育方法(偶数演題) ポスター発表

2022年9月2日(金) 13:00 〜 14:00 第一体育館バスケ1 (第一体育館バスケ)

[09方-ポ-04] バスケットボールの試合中におけるドライブ動作の分析

成功試技と失敗試技の比較

*宮平 健介1、有井 さやか1、阿江 通良1、新垣 太世2 (1. 日本体育大学、2. 日本体育大学大学院)

バスケットボールは攻撃時間が限られているためスピーディーな攻撃が求められる。ゴールまでの距離に反比例してシュート成功率が高くなる(内山、2004)ことから、確実に得点するためにはゴール下まで移動してシュートすることが必要になる。その手段の1つとしてドリブルを用いてディフェンスを突破する「ドライブ動作」(長門、2005)が有効である。これまでの研究の多くは、実験的条件で動作開始1歩から2歩目のドライブ動作に着目したものであり、試合中のドライブ動作を検討したものはあまりないようである。そこで、本研究では大学男子選手の試合中のドライブ動作を三次元ビデオ分析し、成功試技と失敗試技を比較して指導に役立つ基礎的知見を得ることを目的とした。関東1部リーグ所属の大学定期戦(2021年4月)に出場した大学男子選手13名のドライブ動作を3台のビデオカメラ(120Hz)で撮影し、三次元DLT法により成功11試技、失敗10試技を分析し、身体重心速度、体幹および各関節の角度などを算出した。 身体重心速度をみると、突破2歩前着地時(以下B-on2)では成功試技が4.22±0.80m/s、失敗試技が3.05±1.08m/sで、突破1歩前着地時(以下B-on1)では成功試技が4.58±0.72m/s、失敗試技が3.52±0.55m/sであり、いずれも成功試技が有意に大きい値を示した(p<0.05)。成功試技における両肩水平回転角速度をみると、B-on2時からB-on1時に一時的に両肩を反時計まわりに回転させた後、すばやく時計まわりに回転させ、背中をディフェンスに向け突破していた。そして、ボール非保持側の肩を後方にひき、ボール保持側の肩を前方へ出し、肘を伸展し手を掌屈していた。一方、失敗試技では時計まわりの両肩の角速度が小さく、両肩の反時計まわりの回転はほとんどみられなかった。したがって、ドライブ動作成功させるには、肩の回転速度を大きくするとともに大きな身体重心速度を獲得する必要があると考える。