日本体育・スポーツ・健康学会第72回大会

講演情報

ポスター発表(専門領域別)

専門領域別 » 体育方法

体育方法(偶数演題) ポスター発表

2022年9月2日(金) 13:00 〜 14:00 第一体育館バスケ1 (第一体育館バスケ)

[09方-ポ-06] 女子プロサッカーの運動強度およびランニングパフォーマンスについて

*温水 鴻介1、石井 健人1、杉田 正明2 (1. 日本体育大学大学院、2. 日本体育大学)

サッカーは1試合あたり90分間、断続的に動き続けるため、サッカーのパフォーマンスにおいて体力的要素は重要な要素の一つである。そして近年、スポーツ現場でのICTデバイスを用いての体力的負荷が測定されている。女子サッカーは、国際大会等で好成績を残しているにも関わらず、研究や文献は少なく、女子フィールドスポーツに関するデータはまだ限られている。そこで本研究では、ICTデバイスを用いて試合における女子プロサッカー選手の運動強度およびランニングパフォーマンス明らかにし、女子サッカーに関する知見を得るとともに女子サッカーの競技力向上のための基礎的資料の収集を目的とした。 対象者は、女子プロサッカーチームに所属する12名の選手(身長160.6±3.0 cm、体重54.3±3.6 kg、年齢21.8±4.1歳)とした。また対象試合は7試合(公式戦4試合、練習試合3試合)とし、POLAR team Proを用い、心拍データ(心拍数、%HRmax)、走行距離、スプリント(回数、1回あたりのスプリント距離)を計測した。 試合時の最大心拍数では、187.7±3.3 bpmを示し(FW:184.6±1.9bpm、MF:194.6±2.1 bpm、DF:183.9±2.1 bpm)、最大%HRmaxにおいては98.2±1.7 %HRmaxを示した(FW:98.7±1.0 %HRmax、MF:99.0±1.1 %HRmax、DF:97.3±1.1 %HRmax)。また試合時の総走行距離では、10.8±0.3 kmを走行していた(FW:10.9±0.4 km、MF:11.4±0.3 km、DF:10.3±0.3 km)。またMFはDFとの間で有意に高い値を示した(p<0.001)。 試合時間での平均スプリント回数は33±11回を示し(FW:43±13回、MF:30±11回、DF:29±8回)、ポジション間での統計的有意な差は認められなかったが、FWはスプリント回数の多い傾向がみられた。これらのことから、どのポジションでも試合時間を通して90%HRmaxに近い負荷での活動ができ、10km以上を走行できる能力を要することが示唆された。各ポジションでの結果の違いは、ポジションの特性や戦術によるものと考えられた。