[03心-ポ-41] 大学生アスリートのキャリアに対する考え方と関連要因についての質的検討
【目的】大学運動部に所属している学生アスリートは、競技力の向上への関心が高く、キャリアへの関心は低い。競技者以外のキャリアを上手く展開出来なくなってしまうことから、大学生アスリートに対するキャリア支援の重要性が指摘されてきた。これまでライフスキル獲得を中心とした支援が進められてきた一方で、大学生アスリートのキャリアに対する考え方やキャリア発達の関連要因についての調査・研究は殆ど見られない。大学生アスリートがキャリアに対しどのようなことを考え・行動しているのか、どのようなことに難しさを感じているのかを明らかにすることで、今後の大学生アスリートのキャリア支援方法に関する基礎資料を得ることが出来ると考えられる。
【方法】大学運動部に所属する学生12名に対し、半構造化インタビューを実施した。大学入学前・後に分けて、キャリアに対する考え方やその関連要因について、一人約50分程度話しを聞いた。分析方法はKJ法を用いた。
【結果と考察】大学生アスリートのキャリアに対する考え方として、「競技者を主とした考え方」、「競技者とそれ以外を両方持つ考え方」、「競技者以外を主とした考え方」のいずれかが生じていた。これらの考え方への関連要因として、競技力の変化、怪我、競技者生活・将来への不安、周囲との関わり(保護者・親族、友人・先輩、OB/OG等)が挙げられた。対象者には、競技者の将来も、競技者以外の将来も思い描けない中で、運動部の忙しさや周囲の様子から先延ばしにする様子が見られていた。部活動以外の活動(OB/OGとの関わり、課外活動、大学での講義等)から、将来に対して洞察を得ることあった。また、競技者かそれ以外かといった二者択一的な考え方をしており、アスリートの携わっている競技と将来を繋げることも日々のキャリアに関連する活動・行動を促すことに繋がると考えられた。
【方法】大学運動部に所属する学生12名に対し、半構造化インタビューを実施した。大学入学前・後に分けて、キャリアに対する考え方やその関連要因について、一人約50分程度話しを聞いた。分析方法はKJ法を用いた。
【結果と考察】大学生アスリートのキャリアに対する考え方として、「競技者を主とした考え方」、「競技者とそれ以外を両方持つ考え方」、「競技者以外を主とした考え方」のいずれかが生じていた。これらの考え方への関連要因として、競技力の変化、怪我、競技者生活・将来への不安、周囲との関わり(保護者・親族、友人・先輩、OB/OG等)が挙げられた。対象者には、競技者の将来も、競技者以外の将来も思い描けない中で、運動部の忙しさや周囲の様子から先延ばしにする様子が見られていた。部活動以外の活動(OB/OGとの関わり、課外活動、大学での講義等)から、将来に対して洞察を得ることあった。また、競技者かそれ以外かといった二者択一的な考え方をしており、アスリートの携わっている競技と将来を繋げることも日々のキャリアに関連する活動・行動を促すことに繋がると考えられた。