日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会

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健康福祉研究部会 » 【課題A】健康増進につながる体力・運動の在り方をいかに考えるか

健康福祉研究部会【課題A】テーマ別シンポジウム/ヘルスリテラシーから考える体力・運動の在り方

2023年8月30日(水) 13:50 〜 15:50 RY301 (良心館3階RY301番教室)

コーディネーター:朝倉 雅史(筑波大学)

 本部会では「ライフスタイルに応じた健康増進・体力向上の捉え方」という上位課題に対して、過去2年間にわたって「女性」の健康やスポーツをめぐる課題を議論してきた。今年度はその蓄積を踏まえ、近年、重視されているヘルスリテラシー概念をキーワードに、人々が生涯にわたって自らの「健康」について考え、実践していくための諸条件や環境づくりの重要性を議論していく。同概念は「良好な健康状態の維持、増進のために必要となる情報にアクセスし、理解し、活用する個人の意欲や能力を決定づける認知と社会的スキル」(ドン・ナットビーム)と言われるように、近年の情報技術革新とそれに伴う健康情報の氾濫に関わっており、識字能力のみならず、情報の取捨選択から理解、判断・活用までを射程に入れている。ヘルスリテラシーが十全に機能するには、個人的なスキルのみならず、教育や医療等の制度的環境づくりや情報発信のあり方等、様々な対策が求められる。さらに情報へのアクセスやその社会的認知という点で、ジェンダーの視点が重要であることも強調されるべきである。以上の諸課題に対して保健科教育、健康科学、社会学を専門とする登壇者と多角的な議論を展開する。

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