ご挨拶
第73回大会開催のご挨拶
日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会
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日本体育・スポーツ・健康学会は、「体育・スポーツ・健康に関わる諸活動を通じた個人の幸福と公平かつ公正な共生社会の実現に寄与する」ことに向け、様々な活動を展開しています。この営みの中で、第73回大会は、同志社大学において、「知徳体を育む『体育とスポーツ』の未来」をテーマに開催されます。
2000年以降、スポーツの価値に対する国際社会の認識は急速に高まりました。スポーツがよりよい社会の実現に向けた効果的なツールとして機能していくために体育、スポーツの関係者が何をすべきかが問われてきたと言えます。
この中で我が国ではポスト東京オリンピック・パラリンピックに向けた動きがスタートしています。ここでは、スポーツの価値を基盤とした教育の推進に向けた試みも急速に進められています。他方で、ガバナンスにかかわる問題は、質の高いスポーツの実現やそれを前提としたスポーツを通じた開発支援等に国内外で深刻な問題を投げかけています。このような問題の対応には、多様なステークホルダーとの合意形成を図っていくことが重要になります。
本学会が多様なステークホルダーの皆様の豊かなネットワークを生み出す機会としてなることができれば望外です。
2023年1月吉日
日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会
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この度,2023年日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会を同志社大学今出川校地にて開催することとなりました. 73回大会は「知徳体を育む『体育とスポーツ』の未来」を大きなテーマとして掲げています.同志社大学が日本の大学体育発祥の地であったことから,この学会大会開催を,体育を教育として大学に取り入れた同志社大学の校祖新島襄先生の考え方に触れる機会としたい,との思いから,本テーマを設定しました.
過去,小,中,高,大の学校教育における体育はもとより,部活動,企業,地域のクラブ活動等,多くのスポーツ活動において,体育・スポーツは身体教育や人間形成という大きな教育的役割を担って参りました.時代の変遷とともに,近年では教育的意味合いを超えた多様なスポーツの捉え方が定着して参りましたが,様々な価値観に基づくスポーツ活動がいくら盛んになっても体育やスポーツから教育的価値が損なわれることはありません.社会が複雑化すればするほど,IT化が進めば進むほど,バーチャルな世界が現実になろうとする今こそ,体育・スポーツにおける教育的価値の確認と尊重が必要であると思っています.学会に参加される皆様にとりまして,この学会大会が,文化や教育的価値に基づいた体育・スポーツの多様な可能性,そして社会における体育・スポーツの必要性を今一度再考する機会になれば幸いです.
学会初日には,本学総長・理事長の八田英二先生をお招きし,新島襄先生がおよそ150年も前に学校教育(特に大学)における体育というものをどのように考えておられたのか,同志社大学における体育・スポーツの軌跡をふり返りながら語っていただく機会を設けております.皆様方におかれまして貴重な機会をご提供できるものと確信しております.
学会に参加される皆様にとりまして,この学会大会が実り多きものになるよう,実行委員会一同,精一杯尽力する所存です.京都の地で多くの皆様にお会いできることを楽しみにしております.
2023年1月吉日