[本部企画-S1-2] OECD未来の教育スキル2030プロジェクト国際比較カリキュラム分析から見る示唆
体育の価値付けと今後の方向性
<演者略歴>
OECD教育スキル局シニア政策アナリスト。国際連合教育科学文化機関(UNESCO)教育セクターを経て、経済協力開発機機構(OECD)へ。OECD東北スクールの立ち上げや、移民の教育政策レビュー、ノンフォーマル教育評価政策、幼児教育保育政策分析、eラーニング事例研究などに関わる。現在、OECD未来の教育スキル2030プロジェクトマネージャー。
OECD教育スキル局シニア政策アナリスト。国際連合教育科学文化機関(UNESCO)教育セクターを経て、経済協力開発機機構(OECD)へ。OECD東北スクールの立ち上げや、移民の教育政策レビュー、ノンフォーマル教育評価政策、幼児教育保育政策分析、eラーニング事例研究などに関わる。現在、OECD未来の教育スキル2030プロジェクトマネージャー。
本発表では、①OECD Future of Education and Skills 2030・未来の教育スキル2030プロジェクト(以下、E2030)の大枠、②E2030の一環としてのカリキュラム分析、特に、体育・保健に特化したカリキュラム分析、③コロナ後の新たな国際議論の3点から「体育の価値」と「今後の体育の国際的な潮流」の紹介を目的とする。
OECD教育スキル局では、2015年より、E2030を実施し、新たな未来のビジョン創り(OECDキーコンピテンシーの再定義)と並行して、そのビジョンを教育の中で具現化する一つの政策レバーとして「カリキュラム」を政策分析の中核に添えている。ビジョンとして発表された「OECDラーニングコンパス」の中で、「体育」がどういったコンピテンシーと交差するのか、また、全ての教科を含む相対的な国際カリキュラム分析と並行し、教科に特化したカリキュラム分析として、「体育・保健」と「数学」が合意された。なぜ、「体育・保健」が選出・合意されたのかの国際的な背景にも言及し、18か国参加した分析の内容から、体育教育の国際的な価値付と、今後の方向性を紹介する。また、コロナ禍後、そしてウクライナ侵攻後に、様々な国が「体育(保健を含む)」の再価値付をしている方向性も紹介する。
OECD教育スキル局では、2015年より、E2030を実施し、新たな未来のビジョン創り(OECDキーコンピテンシーの再定義)と並行して、そのビジョンを教育の中で具現化する一つの政策レバーとして「カリキュラム」を政策分析の中核に添えている。ビジョンとして発表された「OECDラーニングコンパス」の中で、「体育」がどういったコンピテンシーと交差するのか、また、全ての教科を含む相対的な国際カリキュラム分析と並行し、教科に特化したカリキュラム分析として、「体育・保健」と「数学」が合意された。なぜ、「体育・保健」が選出・合意されたのかの国際的な背景にも言及し、18か国参加した分析の内容から、体育教育の国際的な価値付と、今後の方向性を紹介する。また、コロナ禍後、そしてウクライナ侵攻後に、様々な国が「体育(保健を含む)」の再価値付をしている方向性も紹介する。