10:20 〜 10:34
[生涯スポーツ-A-01] 総合型地域スポーツクラブの経営課題とその解決策(ア)
クラブ間連携に関する研究を中心に
総合型地域スポーツクラブ(以下総合型クラブと略す)の役割は各方面から期待され、様々な支援(財政、地域)が行われているが、近年では総合型クラブ数の増加は鈍化しており、統廃合も進んでいる(スポーツ庁,2022)。総合型クラブに関する研究では、主に海外の総合型クラブの分析研究やそれとの比較研究、さらには日本国内の総合型クラブに関する政策や外部組織との連携、クラブの経営資源や経営理念などに注目されているということが明らかになった。これらの先行研究を考慮した結果、総合型クラブにおける組織間連携については、学校、大学、企業、地域団体などとの連携に関する検討は見られたものの、総合型クラブ間連携の研究は極めて少ないことが分かった。
そのため、本研究ではマネジメントリソース・ミックスの理論をもとに、クラブ間連携による経営資源共有について独自の仮説モデルを構築し、総合型クラブ間連携の可能性を探究することを目的とした。研究方法として、東京都内の全総合型クラブ(23区全域)に自記式調査票を配布し、回答を得た。調査結果からは、総合型クラブが保有するヒト・モノ・カネ・情報などの経営資源が十分ではなく、クラブ関係者自身も効率的な経営資源の活用のためにクラブ間連携に関心を持っていることが明らかになった。したがって、組織間連携による経営資源の共有による経営改善の可能性があることと、総合型クラブ間連携と交流の新たな「場」の創出に重点を置くべきだと結論付けた。
そのため、本研究ではマネジメントリソース・ミックスの理論をもとに、クラブ間連携による経営資源共有について独自の仮説モデルを構築し、総合型クラブ間連携の可能性を探究することを目的とした。研究方法として、東京都内の全総合型クラブ(23区全域)に自記式調査票を配布し、回答を得た。調査結果からは、総合型クラブが保有するヒト・モノ・カネ・情報などの経営資源が十分ではなく、クラブ関係者自身も効率的な経営資源の活用のためにクラブ間連携に関心を持っていることが明らかになった。したがって、組織間連携による経営資源の共有による経営改善の可能性があることと、総合型クラブ間連携と交流の新たな「場」の創出に重点を置くべきだと結論付けた。