日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会

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生涯スポーツ研究部会 » 【課題A】共生社会の実現に向けた生涯スポーツ政策と協働システムをいかに構築するか

生涯スポーツ研究部会【課題A】テーマ別シンポジウム/共生社会の実現に向けた生涯スポーツ政策と協働システムを構築に向けて

2023年8月30日(水) 13:50 〜 15:50 RY305 (良心館3階RY305番教室)

コーディネーター:内田 匡輔(東海大学)

[生涯スポーツ-SA-3] 生涯スポーツと体育学

スポーツ研究から向かう健康そしてWell-Being

*林 洋輔1 (1. 大阪教育大学)

<演者略歴>
大阪教育大学教育学部保健体育部門・准教授。単著に『体育の学とはなにか』(道和書院、2023年)、『デカルト哲学と身体教育』(道和書院、2014年)ほか。2021年日本体育・スポーツ・健康学会学会賞、日本体育学会浅田学術奨励賞、日本体育学会・学会大会若手研究者奨励賞、身体運動文化学会若手研究者奨励賞ほか。
本報告では課題Bの3年にわたる歩みを総括する。具体的には「子どもたち」「Well-Being」そして「スポーツ」を鍵語として進めてきた議論の軌跡を確認し、未来への指針を検討する。さらに、領域横断部会が体育学の全領域を巻き込む活動である以上、体育学の現在と未来の在り方にも視界を拓く論じ方が必要となろう。
手がかりがある。数種にのぼる日本学術会議の健康・スポーツ科学委員会による提言文書を繙こう。子どもの発育発達に対する研究者の強い関心、より完成された「健全」の実現に向かう研究と科学エビデンスの確保、そして政策学の言説により研究成果を広く発信する姿勢がこの文書より確認できる。翻って「生涯スポーツ部会」課題Bの3年を回顧するとき、生活のなかのスポーツ環境をいかに整備・享受・活用するかといった課題に継続した関心を向けて来たことが明らかである。これら双方を踏まえ、身体教育としての体育(PE)や学校内外のスポーツ活動、さらに健康増進のための軽運動(エクササイズ)といった身体活動の総体の先に見晴るかす「ウエル・ビーイング」の実質をわれわれはいかに構想し、いまどう考えるのか。フロアの見識にも教わりつつ討議を深めたい。