[競技スポーツ-SA-1] 高校生アスリートの身体〜成長スパートの体組成変化
トレーナーの視点から
<演者略歴>
九州大学大学院人間環境学府/順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科修了。博士(スポーツ健康科学)。
元米国女子プロ野球、セミプロ野球選手(全米女子野球選手権優勝等)。指導者を経てトレーナーへ。
2018年まで久恒病院勤務。プロ野球選手、大相撲力士、JLPGA選手、ジュニアアスリート等を担当。
九州大学大学院人間環境学府/順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科修了。博士(スポーツ健康科学)。
元米国女子プロ野球、セミプロ野球選手(全米女子野球選手権優勝等)。指導者を経てトレーナーへ。
2018年まで久恒病院勤務。プロ野球選手、大相撲力士、JLPGA選手、ジュニアアスリート等を担当。
「トップアスリートの高等学校から大学への接続」を実現するために、高校生アスリートが大学進学後の自らの活躍を自負できるかが挙げられるのではないか。そして、この自信を持つためには競技に打ち込むためのフィジカルの強さが関与すると考える。このことは成長期に、いかにスポーツ障害を発症することなく過ごすことができたかとも言い換えられる。代表的なスポーツ障害の一つである疲労骨折は、男女とも16歳が発症のピーク、疲労骨折の発症は長期の競技離脱を余儀なくされることがあると報告されている。特に、女子アスリートにおいては、アメリカスポーツ医学会が利用可能エネルギー不足は無月経や骨粗鬆症の起点となることや、無月経もまた骨粗鬆症の発症に影響を与えることに警鐘を鳴らしており、骨粗鬆症の発症は二次的な疲労骨折の原因となり得る。
日本人成長期女子アスリートを対象とした体組成を検討する研究において、身長、除脂肪量、骨量の順でピークが観察された。これは日本人中学生男子サッカー選手を対象とした研究と同じ結果であり、疲労骨折などスポーツ障害の予防は、成長スパート開始以降に、いかに体組成のピークを迎えられるかが重要であると考える。
日本人成長期女子アスリートを対象とした体組成を検討する研究において、身長、除脂肪量、骨量の順でピークが観察された。これは日本人中学生男子サッカー選手を対象とした研究と同じ結果であり、疲労骨折などスポーツ障害の予防は、成長スパート開始以降に、いかに体組成のピークを迎えられるかが重要であると考える。