[学校保健体育-SA-2] 社会課題の解決に向けた「大学体育」のポテンシャル
<演者略歴>
筑波大学体育専門学群卒、同大学院修了(博士:体育科学)。ギリシャ・ペロポネソス大学大学院修了。日本学術振興会特別研究員(DC2)を経て2017年度より現職(筑波大学体育系助教)。国際体育・スポーツ史学会(ISHPES)若手研究者代表委員、NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺」時代考証(スポーツ史)など。
筑波大学体育専門学群卒、同大学院修了(博士:体育科学)。ギリシャ・ペロポネソス大学大学院修了。日本学術振興会特別研究員(DC2)を経て2017年度より現職(筑波大学体育系助教)。国際体育・スポーツ史学会(ISHPES)若手研究者代表委員、NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺」時代考証(スポーツ史)など。
本発表では、2年目のシンポジウム・研究発表の成果に基づきながら、主題となる大学体育の社会的使命と実現可能性について検討したい。シンポジウムでは、現代的課題の一つとして「共生社会の創造」を念頭に、多様性の理解を促進するという観点から①聴覚・視覚障害学生のための大学体育、②ジェンダー・セクシュアリティの視点を取り入れた大学体育、③有形・無形文化財を活用した大学体育の拡がりについて議論した。研究発表では、専門領域の垣根を越えたプレゼンテーションが展開され、例えば大学体育を通したコロナ禍の大学生の心身フィットネスの向上、将来的な医療費・介護費の削減への社会的影響、ジェンダー・スタディーズなどをキーワードとしたディスカッションが展開された。本発表では主に以上の内容に関するまとめを試み、現代的課題と関連させながら今後の大学体育の可能性に関する議論につなげていきたい。