[学校保健体育-SA-3] 大学体育の道標を探る
2040年に向けて
<演者略歴>
順天堂大学体育学部卒、同大学院(体育学研究科・スポーツ健康科学研究科)修了(博士:スポーツ健康科学)。1992年慶應義塾大学体育研究所に助手(嘱託)として奉職。2012年より教授。公益社団法人全国大学体育連合理事(総務部長:2011-2015年、将来構想委員長2021年~現在)
順天堂大学体育学部卒、同大学院(体育学研究科・スポーツ健康科学研究科)修了(博士:スポーツ健康科学)。1992年慶應義塾大学体育研究所に助手(嘱託)として奉職。2012年より教授。公益社団法人全国大学体育連合理事(総務部長:2011-2015年、将来構想委員長2021年~現在)
2018年に中央教育審議会は「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン」を答申し、Society5.0時代に向けて教育改革の指針を示した。また、2040年には我が国の20-65歳の生産者人口の激減と75歳以上の人口再増加という超々高齢化社会の到来が予測されている。本発表ではこの2040年という近未来の大学体育を展望するとともに、進むべき方向・乗り越えるべき課題について検討したい。主な観点は、VUCA時代に求められる“資質・能力”の育成や各大学のポリシーの実現に対する大学体育の役割と価値、高大連携としての初等中等教育からの教材・教育手法・評価方法などの一貫性および大学の独自性、“体育教育”の持つ普遍性と時代性(DX・ICT・AIなど)の検証、大学体育の担い手の育成や大学体育研究とスポーツ科学研究の関係性、などである。いずれも、社会の変化に対応するための大学改革の課題と連動し、複雑で多様な道のりを進まねばならないであろう。個々の大学や教員の知恵と力を結集し、本学会を含めた組織的な取り組みによって、その道標を立てていく必要があると考える。