[健康福祉-SB-1] AIを用いた認知症早期スクリーニング
日常生活動作解析から
<演者略歴>
2013年 筑波大学大学院人間総合科学研究科スポーツ医学専攻修了、博士(スポーツ医学)。日本学術振興会特別研究員(筑波大学)、筑波大学附属病院 病院講師を経て、2021年より現職。本学会では「介護予防・健康づくり」専門領域に所属。
2013年 筑波大学大学院人間総合科学研究科スポーツ医学専攻修了、博士(スポーツ医学)。日本学術振興会特別研究員(筑波大学)、筑波大学附属病院 病院講師を経て、2021年より現職。本学会では「介護予防・健康づくり」専門領域に所属。
認知症の早期発見・早期介入方法の確立は喫緊の課題であり、その方策が様々に検討されている。筆者らは現在、AIを用いて、日常生活動作から認知症早期発見のためのスクリーニング手法の研究開発に取り組んでいる。具体的には、歩行の速度、リズム等の歩行動作の特徴、言いよどみの頻度や発話速度といった言語・音声的特徴、描画の速度や筆圧といった描画動作の特徴から、認知機能低下の程度を評価することが期待されている。認知症の診断やスクリーニングは、体液や分子イメージング等のバイオマーカー検査が侵襲的あるいは高額であることや、認知機能検査に対する心理的負担等の課題があり、筆者らの手段は非侵襲的で実行しやすいツールの一つとして近年注目されている。本シンポジウムでは、筆者らの研究成果および、認知症早期発見後のサポート・介入について実際の取り組みを紹介し、認知症早期スクリーニング技術を活用した先進的な認知症対策について議論したい。