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[スポーツ文化-C-03] 子どもたちへの還元を目指したカラリパヤットの実践研究(人)
発表者は、これまで民族スポーツである、南インドのマーシャルアーツ、カラリパヤットを日本の子どもたちへどのように還元できるのかについて検討を続けてきた。 コロナ禍やスクリーンタイムの時間の増加などを背景に、日本の子どもたちの体力低下が指摘されている。次世代を担う子どもたちの体力低下は、わが国においても喫緊の課題であるといえる。一方、発表者は長年にわたり、人類学的にカラリパヤットを研究してきたが、その研究成果を日本の子どもたちへ還元する方法を模索するようになった。そこで発表者は、民族スポーツであるカラリパヤットが、子どもたちの心身へどのように影響を与えられるのかというテーマで数回ワークショップを実施してきた。 これらを背景に、本研究は、幼児期(年中児、年長児)、児童期(小学2年生)、そして少年野球部(年長~小学3年生)の子どもたちへのワークショップを通じて得られた知見をまとめ、子どもたちの心身へどのような影響を与えられるのかについて、総括することを目的とする。対象の異なる子どもたちへのワークショップから、カラリパヤットの意義について考えてみたい。