[スポーツ文化-SC-1] 子どもたちのスポーツ参加を阻む壁
子どもの運動・スポーツの現状と課題
<演者略歴>
2011年より笹川スポーツ財団にて幼児から高齢者までを対象とする全国調査「スポーツライフに関する調査」を担当し、運動・スポーツ実施率やスポーツクラブ、ボランティア、観戦などに関するデータを収集。他にもスポーツ少年団指導者の意識や育成母集団、障がいのある子どもの少年団活動に関する調査にも携わる。
2011年より笹川スポーツ財団にて幼児から高齢者までを対象とする全国調査「スポーツライフに関する調査」を担当し、運動・スポーツ実施率やスポーツクラブ、ボランティア、観戦などに関するデータを収集。他にもスポーツ少年団指導者の意識や育成母集団、障がいのある子どもの少年団活動に関する調査にも携わる。
笹川スポーツ財団「子ども・青少年のスポーツライフ・データ」より、わが国の12~21歳のスポーツを「する・みる・ささえる」の観点から構造化すると、2019年ではこれらすべてを享受している群は7.2%であった。一方「しない・みない・ささえない」群は17.3%存在し、推計では202万人にのぼる。
スポーツ基本計画では、第2期より中長期的なスポーツ政策の基本方針として、全ての人々が「する・みる・ささえる」という様々な立場でスポーツに関わることを目指し、その施策の一つとしてスポーツ参画人口の拡大が示された。しかし、このようなスポーツとの関わりを持たない青少年は増加傾向にあり、今後スポーツとの接点を作っていくための施策が求められる。
自由な遊びの機会が少ない現代では、子どもは運動・スポーツを行うためにはクラブに加入しなければならず、家庭の経済的な状況や保護者の意識などによってスポーツができる子ども・できない子どもが生じている。また、子どもの組織スポーツの課題として生涯スポーツと競技スポーツの分断が挙げられる。子どもの運動・スポーツの現状と課題について示すとともに、今後必要な取り組みについて検討したい。
スポーツ基本計画では、第2期より中長期的なスポーツ政策の基本方針として、全ての人々が「する・みる・ささえる」という様々な立場でスポーツに関わることを目指し、その施策の一つとしてスポーツ参画人口の拡大が示された。しかし、このようなスポーツとの関わりを持たない青少年は増加傾向にあり、今後スポーツとの接点を作っていくための施策が求められる。
自由な遊びの機会が少ない現代では、子どもは運動・スポーツを行うためにはクラブに加入しなければならず、家庭の経済的な状況や保護者の意識などによってスポーツができる子ども・できない子どもが生じている。また、子どもの組織スポーツの課題として生涯スポーツと競技スポーツの分断が挙げられる。子どもの運動・スポーツの現状と課題について示すとともに、今後必要な取り組みについて検討したい。