日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会

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生涯スポーツ研究部会 » 【課題B】生涯スポーツは・人・地域社会・産業といかに関連するか

生涯スポーツ研究部会【課題B】口頭発表②

2023年8月31日(木) 09:00 〜 09:29 RY306 (良心館3階RY306番教室)

座長:成瀬 和弥(筑波大学)

09:00 〜 09:14

[生涯スポーツ-B-04] 市民マラソン大会のペースランナーについての研究(教)

第40回佐倉マラソンのペースランナーの実態から

*髙田 由基1、丸尾 祐矢2、竹澤 健介3 (1. 愛知学泉大学、2. 東京女子体育大学、3. 摂南大学)

マラソンでは、ランナーの目標記録達成をサポートするため、ペースランナーが置かれることがある(ペースメーカー、ペースセッターなどその名称は、大会や状況によって異なるが、本研究ではペースランナーとする)。ペースランナーは、好記録を生み出すため、先頭集団やトップランナーのために置かれることが多かったが、ランニング人口や大会参加者数の増大もあり、近年はサブ3(3時間切り)、サブ3.5(3時間半切り)、サブ4(4時間切り)などを目指す一般市民ランナーのためのペースメーカーが用意される大会が増えている。ランナーの目標記録達成をサポートするペースランナーの存在は、大会の売りの一つにもなっている。一方で、ペースランナーを務めるランナーは、設定タイムに対して余裕を持って走れる走力を前提に、一定ペースで走るペース感覚、コースや天候に応じた柔軟な走り方や状況判断能力、時にランナーを励まし鼓舞するなど多様な能力が求められる。そこで本研究は、ペースランナーを設定する大会や今後ペースランナーを務める方への指針を得ることを目的とし、2023年3月に開催された「第40回佐倉マラソン」のペースランナー(30名)を対象として、レース中の平均心拍数など運動強度の調査やアンケート調査を行った。その実態について報告する。