[競技スポーツ-SB-2] 小学生年代を指導するコーチのあり方
<演者略歴>
筑波大学体育系助教(博士・コーチング学)。専門はハンドボール、小学生年代の子どもに対するコーチング、指導者育成。大学院在学時には、ドイツ・ライプツィヒ大学スポーツ科学部へ留学し、U10チームでコーチング活動を行った。現在は教育・研究活動に加えて、小学生チームでコーチング活動を行っている。
筑波大学体育系助教(博士・コーチング学)。専門はハンドボール、小学生年代の子どもに対するコーチング、指導者育成。大学院在学時には、ドイツ・ライプツィヒ大学スポーツ科学部へ留学し、U10チームでコーチング活動を行った。現在は教育・研究活動に加えて、小学生チームでコーチング活動を行っている。
小学生スポーツを取り巻く課題として、全国小学生大会の在り方や公式戦の1試合あたりにおける個人の出場時間数の偏り、暴力やハラスメントなどの不適切な指導、早期専門化によるバーンアウトなどが挙げられている。また、国内外のさまざまな競技において、小学生時期に競技を始めた場合、将来オリンピックやプロ選手として活動する確率は低いことが報告されている。
これらの諸問題の解決を目指して、すでに国内においてさまざまな取り組みが行われている。例えば、サッカーでは2011年に8人制が導入され、バスケットボールでは2015年にマンツーマン防御が義務化、柔道では2022年に全国小学生大会・団体戦が廃止されている。これらの取り組みの背景、すなわち多くの子どもにとって将来スポーツが彼らの人生を彩るものになるようなコーチング活動を実現させるためには、大人のスポーツ活動のコピーや分解による簡易化ではなく、子どもには子どもに適したものがあるということを前提に取り組む必要がある。本発表では、ジュニア期の初期段階としての小学生年代に焦点を当てて、具体的なコーチングのあり方、トレーニングの方法および内容について考えていく。
これらの諸問題の解決を目指して、すでに国内においてさまざまな取り組みが行われている。例えば、サッカーでは2011年に8人制が導入され、バスケットボールでは2015年にマンツーマン防御が義務化、柔道では2022年に全国小学生大会・団体戦が廃止されている。これらの取り組みの背景、すなわち多くの子どもにとって将来スポーツが彼らの人生を彩るものになるようなコーチング活動を実現させるためには、大人のスポーツ活動のコピーや分解による簡易化ではなく、子どもには子どもに適したものがあるということを前提に取り組む必要がある。本発表では、ジュニア期の初期段階としての小学生年代に焦点を当てて、具体的なコーチングのあり方、トレーニングの方法および内容について考えていく。