日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会

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競技スポーツ研究部会 » 【課題C】ハイパフォーマンススポーツ(トップレベルの競技スポーツ)におけるトレーニングをいかに効果的に行うか

競技スポーツ研究部会【課題C】口頭発表⑦

2023年8月31日(木) 13:30 〜 14:29 RY103 (良心館1階RY103番教室)

座長:小西 康仁(東海大学)

13:30 〜 13:44

[競技スポーツ-C-25] 代行形態の構成化における指導者の動感経験の役割に関する発生運動学的考察(方,スポーツ運動学)

体操競技における片足立ち2回ターンの指導における例証分析

*吉本 忠弘1 (1. 甲南大学)

スポーツの指導場面において指導者は、学習者に対して「もっとこんな感じでやったら良いのではないか」と話しかけることがある。ここで述べられている「こんな感じで」というのは、指導者による観察・交信を経て収集された学習者の動感素材をもとに、当該学習者に適した動感志向形態を代行的に構成化することで示される。そのため、指導者個人が当該運動を行う際に抱くイメージを意味するのではない。特に、指導者が得意としていた運動の指導場面においては、指導者が無意識のうちに自身にとって心地よい仕方を強要してしまっていることがある。代行形態を構成化するということは、学習者の動感意識に寄り添って行われることが前提となる。しかしながら、学習者が目指すべき動感意識を呈示するにあたり、指導者の動感経験が一役買もある。
 本研究では、動感指導場面において、指導者が代行形態を構成化と指導者の動感経験の関係性について、女子体操競技における片足立ち2回ターンの指導実践を例証として検討する。