14:36 〜 15:01
[02社-口-05] インターネット上の「正義感に基づくコメント」の検証
FIFAワールドカップカタール2022を事例として
近年のインターネット上のネガティブなコメント(誹謗中傷、炎上等)については、「(対象が)間違っていることをしているのが許せなかった」「その人・企業に失望した」などの投稿の動機が指摘されており、それらのコメントはインターネットユーザの「正義感に基づくコメント」と考えられている。スポーツの場合、ネガティブなコメントが「スポーツ界の過ちを許さないため」「スポーツをよりよいものとするため」に投稿されているという視点はあまり持たれてこなかった。
発表者は別稿で高校部活動での暴力事件を事例とし、「正義感に基づくコメント」の検証を行った。当該事例では、社会正義(暴力は犯罪である)に基づくコメントや関係者の責任を追及するコメント等、「正義感に基づくコメント」の存在が認められた。
2022年に開催されたFIFAワールドカップでは、暴力事件のような不祥事があったわけでもないのにも関わらず、日本代表チームの選手や監督が誹謗中傷を受けたことが報じられている。本研究では、異なる事例による「正義感に基づくコメント」のさらなる知見の獲得を目的に、当該大会でのインターネットコメントの検証を行った。チームや選手へのネガティブなコメントの中にどのようなユーザの主張が存在し、その主張の背景にどのような正義感が認められるかを、実際に投稿されたコメントデータを用いて明らかにすることとした。
分析用データには、「Yahoo!ニュース」に掲載された当該大会に関するニュース記事と、記事に対するコメントデータを用いた。分析ではGPT-3.5(gpt-3.5-turbo)によるセンチメント分析およびテキストマイニングの結果を基に、コーダー1名がコメント内容を精査し、ネガティブなコメントのコーディングを行った。
当日は、分析結果を基に当該事例で認められた「正義感に基づくコメント」について報告を行う。
発表者は別稿で高校部活動での暴力事件を事例とし、「正義感に基づくコメント」の検証を行った。当該事例では、社会正義(暴力は犯罪である)に基づくコメントや関係者の責任を追及するコメント等、「正義感に基づくコメント」の存在が認められた。
2022年に開催されたFIFAワールドカップでは、暴力事件のような不祥事があったわけでもないのにも関わらず、日本代表チームの選手や監督が誹謗中傷を受けたことが報じられている。本研究では、異なる事例による「正義感に基づくコメント」のさらなる知見の獲得を目的に、当該大会でのインターネットコメントの検証を行った。チームや選手へのネガティブなコメントの中にどのようなユーザの主張が存在し、その主張の背景にどのような正義感が認められるかを、実際に投稿されたコメントデータを用いて明らかにすることとした。
分析用データには、「Yahoo!ニュース」に掲載された当該大会に関するニュース記事と、記事に対するコメントデータを用いた。分析ではGPT-3.5(gpt-3.5-turbo)によるセンチメント分析およびテキストマイニングの結果を基に、コーダー1名がコメント内容を精査し、ネガティブなコメントのコーディングを行った。
当日は、分析結果を基に当該事例で認められた「正義感に基づくコメント」について報告を行う。