[10保-レクチャー-1] 学校での心臓突然死ゼロを目指して
体育活動に関わるEAP実践の勧め
<演者略歴>
1996年 群馬大学医学部卒業、2003年 大阪大学大学院医学系研究科生態統合医学(救急医学)博士課程修了
2006年 京都大学保健管理センター(平成23年より環境安全保健機構に改名) 助教、2015年 同 教授
2022年 同大学院医学研究科 教授。(公財)日本AED財団 専務理事。
1996年 群馬大学医学部卒業、2003年 大阪大学大学院医学系研究科生態統合医学(救急医学)博士課程修了
2006年 京都大学保健管理センター(平成23年より環境安全保健機構に改名) 助教、2015年 同 教授
2022年 同大学院医学研究科 教授。(公財)日本AED財団 専務理事。
日本スポーツ振興センターによると、学校管理下における児童生徒の死亡のうち、突然死が約3割を占める。その半数以上が心臓系突然死であり、毎年10人前後の児童生徒が、心臓突然死のために学校で命を落としている。学校における心臓突然死の約3分の2は運動に関連して発生しており、学校での心臓突然死を減らすためには、体育活動に関わるリスクを意識しながらEAP(Emergency action plan)を作成し、運用することが求められる。いつ起こるか分からない緊急事態に迅速に行動するために形式的な心肺蘇生講習の実施だけでなく、校内で起こり得る突然の心停止を想定した危機対応訓練を含む危機管理体制の構築が求められる。
加えて、児童生徒への救命教育の実践も重要である。児童生徒に対する救命教育は児童生徒自身を守ることにつながる。改訂された中学校、高等学校の学習指導要領では、AEDの使用を含む応急手当を実技を通じて習得するよう記載が強化された。現時点では学習指導要領に含まれていないが、小学生から救命教育を実践することも世界中で推奨されている。
今や、学校での心停止からの救命は当たり前になりつつある。学校での心停止を想定内のものととらえ、学校での心臓突然死ゼロを目指すために何をするべきか、皆様と考えたい。
加えて、児童生徒への救命教育の実践も重要である。児童生徒に対する救命教育は児童生徒自身を守ることにつながる。改訂された中学校、高等学校の学習指導要領では、AEDの使用を含む応急手当を実技を通じて習得するよう記載が強化された。現時点では学習指導要領に含まれていないが、小学生から救命教育を実践することも世界中で推奨されている。
今や、学校での心停止からの救命は当たり前になりつつある。学校での心停止を想定内のものととらえ、学校での心臓突然死ゼロを目指すために何をするべきか、皆様と考えたい。