[07発-レクチャー-1] 現代生活における子供の体温調節機能の発育発達への影響
<演者略歴>
筑波大学修士課程体育研究科修了(1983年)、大阪大学医学部助手(1983~1990年)、横浜国立大学教育学部教授(~2023年)、松山大学人文学部特任教授(2023年~)
日本体力医学会評議員、日本運動生理学会評議員、日本スポーツ協会熱中症予防プロジェクト委員
筑波大学修士課程体育研究科修了(1983年)、大阪大学医学部助手(1983~1990年)、横浜国立大学教育学部教授(~2023年)、松山大学人文学部特任教授(2023年~)
日本体力医学会評議員、日本運動生理学会評議員、日本スポーツ協会熱中症予防プロジェクト委員
本講演では、講演者の過去の調査内容を中心に、現代生活習慣との体温調節系への影響について紹介する。
小動物実験から運動習慣は体温水準を高くすることが示され、また、幼児調査から運動量が多い児童ほど高い体温水準を示すことも示され、2極化する活動習慣は体温水準の2極化傾向と関連するのではないだろうか。1980年代に子供の低体温問題が報告され、その後この真偽に関して様々な議論がされたが、少なくともこの運動習慣が体温水準に影響しているのは間違いない。一方、運動習慣以外の体温水準に影響を及ぼす要因として、中国の調査では都市部に比べ地方の子どもの体温水準が高い傾向にあることが示され、この差は現代の快適生活が影響しているのではないだろうか。
他の体温調節機能への生活習慣の影響として、大学生の生活習慣と発汗機能の年間推移を調べたところ季節順化が見られるが、運動習慣の影響及び冷房習慣の影響があることも示唆された。また、子供においては、活動スポーツ種目によっても差があることが示唆され、体温調節機能の発達という観点からも生活習慣は強く出ると考えられ、今後さらにどのような生活スタイルが機能の発達という上で重要かについて検討が必要と考えている。
小動物実験から運動習慣は体温水準を高くすることが示され、また、幼児調査から運動量が多い児童ほど高い体温水準を示すことも示され、2極化する活動習慣は体温水準の2極化傾向と関連するのではないだろうか。1980年代に子供の低体温問題が報告され、その後この真偽に関して様々な議論がされたが、少なくともこの運動習慣が体温水準に影響しているのは間違いない。一方、運動習慣以外の体温水準に影響を及ぼす要因として、中国の調査では都市部に比べ地方の子どもの体温水準が高い傾向にあることが示され、この差は現代の快適生活が影響しているのではないだろうか。
他の体温調節機能への生活習慣の影響として、大学生の生活習慣と発汗機能の年間推移を調べたところ季節順化が見られるが、運動習慣の影響及び冷房習慣の影響があることも示唆された。また、子供においては、活動スポーツ種目によっても差があることが示唆され、体温調節機能の発達という観点からも生活習慣は強く出ると考えられ、今後さらにどのような生活スタイルが機能の発達という上で重要かについて検討が必要と考えている。