日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会

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ポスター発表(専門領域別)

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体育方法(奇数演題)/ポスター発表

2023年9月1日(金) 13:00 〜 14:00 RY451 (良心館4階RY451番教室)

[09方-ポ-49] BMI・体力・動きのアナロゴンと逆上がりの成否

小学校教諭を目指す女子学生を対象に

*宮平 喬1、山下 龍一郎2 (1. 筑紫女学園大学、2. 鹿屋体育大学)


小学校教諭を目指す女子大生にとって、体育科の器械運動の技の習得が課題となることは少なくない。中でも鉄棒運動の逆上がりは苦手意識が高い。女子の逆上がりは、小学校高学年までに95.3%の者が習得していたが、その中で「以前はできていたが現在はできない」と回答した者が24.7%であった(拙論、2019)。この調査は一般大学生女子を対象にした結果だが、このような傾向は小学校教諭を志望する学生にとっても同様であろう。 逆上がりができない学生を指導する上で、障壁となっている事としては、一つに練習環境、二つ目に習得時期、三つ目に身体面の発達と考えられる。練習環境については、大学では小学校のように校庭に固定遊具として鉄棒は設置されていない。また、習得時期については、即座の習得が期待される時期が過ぎていること、そして、身体面の発達については、成人期にあたる女子学生は、女性ホルモンによる体脂肪増加も無視できない。このような不利な条件を踏まえながら、教員に求められる資質能力として、示範する力を養成しなければならない。逆上がりが安定してできない学生に対して、効果的な指導を行うためには何が必要なのかが問題の所在となる。そこで、本研究では女子大生の逆上がりの成否と体格、体力、動きのアナロゴンとの関係について明らかにしたい。逆上がりの成否に関係すると推察されるBMI、体力に関しては体力テストに用いられる握力、上体起こし、動きのアナロゴンには、腕を曲げたまま保持し回転上昇する動感が類似する屈腕抱え込み懸垂(ダンゴムシ)の持久時間、回転による肩角減少の動感が類似する足抜き回りの習熟度に着目し、計測、調査を実施した。発表では、逆上がりの成否と関係するパラメータを抽出し、逆上がりの習得へ向けた課題を明らかにする。