日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会

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ポスター発表(専門領域別)

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体育心理学(偶数演題)/ポスター発表

2023年9月1日(金) 11:00 〜 12:00 RY205 (良心館2階RY205番教室)

[03心-ポ-40] 大学生におけるゲートボールの実施が心理面に及ぼす影響について

運動有能感と気分状態に着目して

*柴原 健太郎1 (1. 北九州市立大学)


はじめに
 近年、若者の体力の低下や運動離れが問題視されている。これらの問題は運動有能感の低さと密接に関連していると考えられる。一般的には、運動に対して肯定的な有能感を体験することで、積極的な運動参加を促し、運動習慣が形成される(大田ら2014)。つまり、自発的なスポーツの実施には運動有能感を高めることが重要であると言える(岡沢ら1996)。
 一方で、ゲートボールは年齢、性別、障害の有無やスポーツの得意・不得意等に関わらず、誰もが一緒に楽しめるユニバーサルスポーツとして知られている。そのため、運動有能感が低いものでも比較的容易に楽しむことができるスポーツであり、成功体験が得られやすいと考えられる。また、ゲートボールは、チームスポーツでありチーム内でのコミュニケーションや戦略・戦術が重要となる。そのためチーム内での役割を理解し、他のメンバーと協力して目標を達成することで、運動有能感を高めることができると考えられる。
 そこで、本研究は、運動有能感の異なる大学生を対象にゲートボールの実施が運動有能感や気分状態といった心理面に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。

方法
 A大学に所属する大学生62名(男性:13名、女性:49名)を対象に、授業の2コマを使用し、ゲートボール(180分)を実施した。なお、ゲートボールの前後ではWEBによる質問紙調査を行った。質問紙の調査内容は、運動有能感尺度(岡沢ら1996)、気分プロフィール検査(POMS2)を用いた。運動前に実施した運動有能感の得点から3つの群(low群:19名、middle群:22名、high群21名)に分類を行った。
 本研究では各群におけるゲートボール前後での心理面の変化を検討するために二要因分散分析(混合計画)を用いた。なお、統計については IBM SPSS 27を使用し、有意水準は5%とした。

結果
 結果についての詳細は当日発表する。