日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会

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ポスター発表(専門領域別)

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測定評価(偶数演題)/ポスター発表

2023年9月1日(金) 13:20 〜 13:50 RY208 (良心館2階RY208番教室)

[08測-ポ-14] 甲子園出場選手の過去12年における身体的特徴

*大野 貴弘1、山田 健二1、須藤 明治2 (1. 国士舘大学体育学部体育研究所、2. 国士舘大学体育学部)


現在、高校野球選手の身体組成測定およびラプソード測定の仕事を行っている中で、甲子園選手との比較をし、今の自分がどのレベルにいけば甲子園レベルになるかを理解する重要性を感じた。甲子園出場選手の体格の変化を検討することで、体づくりの必要性を強く選手に伝えられると考えられる。 本研究は、甲子園出場選手の過去12年における全選手を対象に、身体的特徴の関係について検討した。 各選手の身体組成については、甲子園出場選手の身体組成が掲載されている雑誌を用いて、身長、体重のデータ収集をした。身長、体重を元にBMIを算出した。また、全選手、レギュラー、控え、エース、4番打者に分類し、比較検討を行った。その結果、身長は2010年から2022年の12年間で全選手の平均身長が0.7cm、レギュラーが0.6cm、控えが0.8cm、エースが5.2cm、高くなっていることが明らかになった。また、4番だけが0.1cm低くなったことが明らかになった。この12年間で食事法が変わり、栄養摂取が効率的に行われることにより身長が大きくなったものと考えられた。投手は身長が投球速度に影響すると言われていることから、近年の甲子園出場投手の投球速度が向上している要因の一つに身長が伸びていることも考えられた。一方で4番打者は身長の影響は低い可能性が考えられ、体重が重要ではないかと推測される。今後、体重とBMIの比較検討を行っていく。