日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会

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ポスター発表(専門領域別)

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体育方法(奇数演題)/ポスター発表

2023年9月1日(金) 13:00 〜 14:00 RY448 (良心館4階RY448番教室)

[09方-ポ-25] ハンドボール男子世界トップレベルにおけるゴールキーパーのパフォーマンスに関する研究

時間帯別のセーブ率に着目して

*仙波 慎平1、小俣 貴洋2、吉兼 練3、下拂 翔4 (1. 環太平洋大学、2. 京都先端科学大学、3. 日本女子体育大学、4. 国際武道大学)


ハンドボール競技におけるゴールキーパーの研究はセービング動作やサイドシュートなどの局所的な研究が多く、試合および大会を通じた研究はされていない。そこで本研究は東京オリンピック大会の上位4チームを対象とし、ゴールキーパーのパフォーマンスをゲーム分析を用いて明らかにし、勝敗に関わる要因を明らかにすることを目的とした。分析の結果、勝利チームはセーブ率(30.1%±6.1)・枠外率(10.1%±5.0)・阻止率(40.2%±7.0)が敗北チームより有意に高く、試合の中盤から終盤(10分~20分、20~30分、30~40分、40分~50分)にかけてセーブ率および阻止率が有意に高いことが明らかとなった。さらにシュートエリアはwing、pivot、BTの阻止率が有意に高く、9mのシュートに対してセーブ率および阻止率が有意に高い結果となった。
以上の結果から男子世界トップレベルのゴールキーパーは試合全体、特に中盤から終盤にかけてセーブ率を安定させること、そのためにはシューターと1対1の状況のシュートに対して良い位置取りを行い、シューターにプレッシャーを与えている可能性が示唆された。