[HP-16] 歯科恐怖症患者の不安を取り除き歯周基本治療を行った一症例
A case report of dental phobia patient which established a motivation through initial periodontal preparation
研修コード:2303
Keywords:歯科恐怖症、プラークコントロール、歯周基本治療
【はじめに】患者とラポールの確立を築き,歯周基本治療を行う過程で,歯科恐怖心を取り除く事に成功し良好な経過を得ている症例について報告する。
【初診】初診日2015年9月14日。50歳男性,非喫煙者,既往歴特記事項なし。10年以上前に治療した左上の歯が欠けて来院。
【診査・検査所見】4mm以上のPPDの割合は37%,BOP75%,PCR75%で全顎的に歯肉に発赤・腫脹を認めた。本症例から患者のモチベーションを向上させ,歯周組織を長期的に維持・安定させるために動的歯周治療後,SPTに入ってからもラポールを維持し注意深く口腔内の変化に応じた処置が必要であると考えた。
【診断】広汎型中等度および限局型重度慢性歯周炎
【治療計画】1)歯周基本治療・口腔清掃指導,スケーリング・ルートプレーニング,予後不良歯の抜歯,不良補綴物の除去,う蝕処置,感染根管治療 2)再評価 3)インプラント手術 4)口腔機能回復治療 5)再評価 6)メインテナンスもしくはSPT
【治療経過】歯周基本治療時,恐怖心を取り除くために通院回数を増やし歯周治療に対するモチベーションをあげた。それに伴いプラークコントロールの確立にも繋がった。
【考察・まとめ】歯科恐怖症のため来院が滞っていた患者とゴールを設定し,良好なコミュニケーションを図り,ブラッシングの向上,口腔内への関心を高めたことにより歯周組織の維持・安定へと導くことができた。これは歯科衛生士の重要な役割と考えられる。
今後も患者の健康な口腔へのモチベーションが下がらないように注意し信頼関係を維持していきたいと思う。
【初診】初診日2015年9月14日。50歳男性,非喫煙者,既往歴特記事項なし。10年以上前に治療した左上の歯が欠けて来院。
【診査・検査所見】4mm以上のPPDの割合は37%,BOP75%,PCR75%で全顎的に歯肉に発赤・腫脹を認めた。本症例から患者のモチベーションを向上させ,歯周組織を長期的に維持・安定させるために動的歯周治療後,SPTに入ってからもラポールを維持し注意深く口腔内の変化に応じた処置が必要であると考えた。
【診断】広汎型中等度および限局型重度慢性歯周炎
【治療計画】1)歯周基本治療・口腔清掃指導,スケーリング・ルートプレーニング,予後不良歯の抜歯,不良補綴物の除去,う蝕処置,感染根管治療 2)再評価 3)インプラント手術 4)口腔機能回復治療 5)再評価 6)メインテナンスもしくはSPT
【治療経過】歯周基本治療時,恐怖心を取り除くために通院回数を増やし歯周治療に対するモチベーションをあげた。それに伴いプラークコントロールの確立にも繋がった。
【考察・まとめ】歯科恐怖症のため来院が滞っていた患者とゴールを設定し,良好なコミュニケーションを図り,ブラッシングの向上,口腔内への関心を高めたことにより歯周組織の維持・安定へと導くことができた。これは歯科衛生士の重要な役割と考えられる。
今後も患者の健康な口腔へのモチベーションが下がらないように注意し信頼関係を維持していきたいと思う。