[P-065] 絹糸結紮マウス歯周病モデルにおけるIKK阻害剤の効果
A Novel IkB Kinase Inhibitor Attenuates Ligature-induced Periodontal Disease in Mice
研修コード:2504
Keywords:IKK阻害剤、歯周病、炎症
【目的】IMD-0354は新たなIκBキナーゼ(IKK)阻害剤で炎症を抑制することが知られている。本研究では絹糸結紮歯周病モデルに対する本薬剤の効果を検討することを目的とした。
【方法】8週齢オスのマウスを2群に分け,上顎右側第2臼歯周囲を絹糸で結紮した。結紮直前に,IMD群ではIMD-0354を,CMC群ではカルボキシメチルセルロース(CMC)をそれぞれ腹腔内投与し(各群n=9),以降1日1回両群に各薬剤を投与し8日目にサンプル採取した。μ-CT解析,TRAP染色,リアルタイムPCR法を行い評価した。
【結果】IMD群ではCMC群に対し,骨吸収評価では線形量と体積量が,周囲歯肉中のmRNA発現強度に関してはRanklがそれぞれ有意に抑制されていた。IL-1βとOpgの発現では抑制傾向はあったものの有意差は得られなかった。組織学的解析では,IMD群におけるTRAP陽性多核細胞数がCMC群に比べ有意に減少していた。
【結論】IMD-0354は炎症と骨吸収を抑制することで歯周病に対する新たな治療法となる可能性が示唆された。
【方法】8週齢オスのマウスを2群に分け,上顎右側第2臼歯周囲を絹糸で結紮した。結紮直前に,IMD群ではIMD-0354を,CMC群ではカルボキシメチルセルロース(CMC)をそれぞれ腹腔内投与し(各群n=9),以降1日1回両群に各薬剤を投与し8日目にサンプル採取した。μ-CT解析,TRAP染色,リアルタイムPCR法を行い評価した。
【結果】IMD群ではCMC群に対し,骨吸収評価では線形量と体積量が,周囲歯肉中のmRNA発現強度に関してはRanklがそれぞれ有意に抑制されていた。IL-1βとOpgの発現では抑制傾向はあったものの有意差は得られなかった。組織学的解析では,IMD群におけるTRAP陽性多核細胞数がCMC群に比べ有意に減少していた。
【結論】IMD-0354は炎症と骨吸収を抑制することで歯周病に対する新たな治療法となる可能性が示唆された。