[HT-3-2] 回復期心臓リハビリテーション介入における継承と創生
心疾患患者における回復期心臓リハビリテーション(リハ)の有効性は,これまで様々な臨床研究やメタ解析で明らかとなっている。その機序としては,運動療法や患者指導が,運動耐容能改善や冠危険因子是正を介して,再発(再入院)の予防,生活の質の改善,さらには生命予後を改善させる。
運動療法は心リハの中心的な役割を担っており,有酸素運動とレジスタンストレーニングから構成される。これまで,有酸素運動の運動処方は,嫌気性換気閾値(AT)の運動強度で持続的に実施する方法が一般的であった。しかし,最近では高強度のインターバルトレーニングの有効性が報告されるなど,新たな知見が散見される。レジスタンストレーニングにおいては,四肢骨格筋トレーニングに加え,呼吸筋トレーニングや神経筋電気刺激療法など新たな方法論の有効性が報告されている。
運動療法の効果判定指標としては,これまで心肺運動負荷試験(CPX)で測定される最高酸素摂取量(Peak VO2)が用いられてきた。近年,心リハ対象者の高齢化や,整形外科,脳血管疾患など他疾患合併症例の増加により,CPXの実施が困難な症例を多く経験する。そのため,Peak VO2に変わる新たなアウトカム指標を創生する必要があるものと考える。
運動療法の介入場所としては,病院などの施設で実施される監視型運動療法と在宅で実施される非監視型運動療法に分けられる。これまでの臨床研究では,主に施設で実施される監視型運動療法の有効性が示されてきた。しかし,上述の理由により,通院でのリハ継続が困難な症例を多く経験する。そのため,非監視型運動療法の効果の検証に加え,急性期病院から回復期病院または介護保険下での在宅リハへの円滑な移行ついては,早急に取り組むべき課題である。
本シンポジウムでは上記を踏まえ,回復期心臓リハ介入において継承するべき点と創生するべき課題について述べたいと思う。
運動療法は心リハの中心的な役割を担っており,有酸素運動とレジスタンストレーニングから構成される。これまで,有酸素運動の運動処方は,嫌気性換気閾値(AT)の運動強度で持続的に実施する方法が一般的であった。しかし,最近では高強度のインターバルトレーニングの有効性が報告されるなど,新たな知見が散見される。レジスタンストレーニングにおいては,四肢骨格筋トレーニングに加え,呼吸筋トレーニングや神経筋電気刺激療法など新たな方法論の有効性が報告されている。
運動療法の効果判定指標としては,これまで心肺運動負荷試験(CPX)で測定される最高酸素摂取量(Peak VO2)が用いられてきた。近年,心リハ対象者の高齢化や,整形外科,脳血管疾患など他疾患合併症例の増加により,CPXの実施が困難な症例を多く経験する。そのため,Peak VO2に変わる新たなアウトカム指標を創生する必要があるものと考える。
運動療法の介入場所としては,病院などの施設で実施される監視型運動療法と在宅で実施される非監視型運動療法に分けられる。これまでの臨床研究では,主に施設で実施される監視型運動療法の有効性が示されてきた。しかし,上述の理由により,通院でのリハ継続が困難な症例を多く経験する。そのため,非監視型運動療法の効果の検証に加え,急性期病院から回復期病院または介護保険下での在宅リハへの円滑な移行ついては,早急に取り組むべき課題である。
本シンポジウムでは上記を踏まえ,回復期心臓リハ介入において継承するべき点と創生するべき課題について述べたいと思う。