Japanese society of radiological technology kinki branch

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Oral Presentation

General Radiography

Sat. Jan 20, 2018 4:30 PM - 5:10 PM Room1 (2F)

座長:谷口 雅基(和歌山ろうさい病院)、西浦 素子(大阪物療大学)

4:40 PM - 4:50 PM

[10] The comparison of methods for calculating mean glandular dose in mammography. -Wu vs Dance vs PDD vs our methods-

*橋口 洋輝1、松本 光弘2、上村 拓幹1 (1. 大阪大学医学部保健学科放射線技術科学専攻、2. 大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻)

【目的】現在,乳房撮影の被曝を評価する指標として平均乳腺線量(以下MGD)が使用されており,世界的には,WuやDanceによる計算法が使われている.我々は,平均乳腺線量を,PDDデータを用いて計算する方法(PDD法)や,ガラス線量計を用いた一回曝射でMGDが計測できるファントムを用いた方法(一回曝射法)とWuやDanceの計算値と比較を行った.

【方法】 2006年に撮影されたMLO撮影条件からMo/Mo,Mo/Rhでの62例をランダムに抽出した.これを用い,Danceの計算法,Wuの計算法,PDD法,一回曝射法によるMGDの比較を行った.

【結果】MGDはMo/Moの場合,Wu法で1.4mGy,Dance法で1.5mGy,PDD法で1.7mGy,一回曝射法で1.7mGyとなった.同様にMo/Rhではそれぞれ,1.8mGy,2.0mGy,2.2mGy,2.1mGyとなった.

【考察】4つの方法による比較を,多重比較検定法を用いて行ったところ,Mo/MoではWu法が最も過小評価となったが,Wu-Dance間に有意差は認められなかった(P>0.05).Mo/Rhでも同様にWu法が最も過小評価となり,Wu-PDD間に有意差が認められた(P<0.01).Dance-PDD一回曝射間には有意差は認められなかった(P>0.05).

【結論】 PDD法や一回曝射法により求めたMGDは,Danceの式で求めた値とほぼ同じ値となった.PDD法や一回曝射法は,半価層測定,air kerma測定,DanceやWuのような変換係数換算が不要であり,簡便かつ高精度で,MGDの評価が可能となった.