Japanese society of radiological technology kinki branch

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Oral Presentation

General Radiography

Sat. Jan 20, 2018 4:30 PM - 5:10 PM Room1 (2F)

座長:谷口 雅基(和歌山ろうさい病院)、西浦 素子(大阪物療大学)

4:50 PM - 5:00 PM

[11] Consideration of new image reconstruction processing in breast tomosynthesis

*永井 尚子1、増田 尊史1、福地 孝弘1、内田 美織1 (1. 箕面市立病院)

【背景】乳房撮影トモシンセシスでは,乳腺構造の微細な境界の性状や病変の内部構造を鮮鋭に描出でき,乳癌の検出能向上に寄与している.しかし,焦点面以外の構造が写り込むアーチファクトが発生し,乳腺や腫瘤の描出不良の原因となる場合がある.その問題点を解決するために,Iterative super-resolution reconstruction処理(以下:ISR処理)が開発された.

【目的】ISR処理技術におけるアーチファクト抑制効果について検証を行うことを目的とした.

【使用機器】富士フィルムメディカル社製AMULET Innovality

【方法】画像評価には,ACR推奨ファントム(RMI-156型)のワックス部を使用した.10㎜のアクリルファントムの上にワックス部を置き,ウレタンスポンジやアクリルファントムを使用しファントム全体の厚みを20~60mmに調整した.AECフルオートで撮影を行い,ファントム内の模擬試料について,ISR処理画像とISR未処理画像での視覚評価を行った.評価方法は,日本放射線技術学会乳房撮影精度管理マニュアル「ファントム内臓試料の描出の評価方法」に基づいて行った.また物理評価として,10㎜のアクリル球をアクリルファントムの上に置き,各断層面において背景濃度とアクリル球のコントラストの測定を行った.

【結果】視覚評価では,ISR処理画像の視認性が向上していた.また物理評価では,ISR処理画像は焦点面から離れるにつれてコントラストが低下する傾向にあった.

【結語】ISR処理技術を使用することで,アーチファクト抑制効果が認められた.