14:20 〜 14:40
[1105] アルカリ反応を用いた砕石微粒分を原料とした機能性材料の合成
司会:麓隆行(近畿大学)
キーワード:砕石微粒分, アルカリ溶融, ゼオライト
砕石業では、砕石製品の製造の際に大量の砕石微粒分が発生する。これらの一部は人工骨材などに利用されているが、大部分は埋立処分されている。しかし、近年埋立処分場の不足や処理費用の高沸により砕石微粒分の処分が困難となっている。 本発表では、砕石微粒分の微粒な状態を用いて水酸化ナトリウムによる溶融処理を効率的に施すことで機能性材料として利用可能なフォージャサイト型ゼオライトの生成を試みた結果について報告する。砕石微粒分にアルカリ溶融処理を施すことでケイ素とアルミニウムの溶解性が高いアルカリ塩が生成し、水溶液中で処理することでゼオライト結晶の前駆体であるアルミノケイ酸ゲルが生成し、加熱によりフォージャサイト型ゼオライトが生成することがわかった。そのため、生成物の性質は砕石微粒分の鉱物組成によらず化学組成によること、また、溶融処理は400℃以下でも行えること、鉱物組成が十分な溶融処理を行うための温度や水酸化ナトリウム添加量に関係することがわかった。
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