グリーンアジアのための資源業界と大学との絆

[1508] 資源事業と資源技術者

^○岩坪雅俊¹ (1.三菱マテリアル株式会社)

司会:島田英樹(九州大学)

キーワード：資源技術者, 鉱山開発, 資源事業

三菱マテリアル株式会社は石炭及び金属鉱山といった資源事業を起源とする会社であり、現在はセメント、金属、加工、電子材料及び資源・リサイクルを主な事業としている。当社にとっての資源事業は主にセメント工場への石灰岩及び副原料の安定供給、銅製錬のための原料供給、石炭販売ソースの確保及び地熱発電である。1980年代までは国内に複数の炭鉱及び金属鉱山を有していたが、資源価格、為替あるいは鉱量枯渇のために石灰石鉱山を除き、ほとんどの鉱山が閉山となり、その前後から海外における鉱山開発事業に進出した。国内鉱山では自らが操業管理を行っていたが、ほとんどの海外鉱山では操業に携わっていない。この資源事業の変遷が当社の資源技術者数の減少に繋がり、更には資源技術者の質にも変化をもたらしている。