資源・素材2015(松山)

講演情報

企画講演

グリーンアジアのための資源業界と大学との絆

2015年9月8日(火) 09:30 〜 15:50 第5会場 (EL26)

趣旨説明:笹木圭子(九州大学), 司会:沖部奈緒子(九州大学), 島田英樹(九州大学), 三木一(九州大学)

14:00 〜 14:30

[1509] 低品位ニッケル酸化鉱からのニッケルおよびコバルトの回収について

尾崎佳智1 (1.住友金属鉱山株式会社)

司会:島田英樹(九州大学)

キーワード:ニッケル, コバルト精製, HPAL法, 海外事業, 未利用資源の回収

住友金属鉱山株式会社は、低品位ニッケル酸化鉱石の製錬方法であるHPAL法(高圧硫酸浸出法)と呼ばれる技術を用いたニッケル・コバルトの回収を大規模商業生産することに世界で初めて成功した。このことから、この分野において現在世界をけん引するトップランナーである。当社は、フィリピン国においてHPAL法を用いたニッケル製錬プラントを2箇所稼働し、年間54,000トンのニッケルを生産している。
本セッションのテーマにも掲げられている、「グリーンアジア」は、環境・資源の制約を回避しつつ、持続的な経済発展を遂げることで世界経済の発展に寄与することを目的としているが、当社が展開しているニッケル製錬プラントで使用する原料は、これまでニッケル品位が低いために利用されず廃棄されていた酸化鉱石であり、この鉱石からニッケルやコバルトを抽出・回収することを実現したことは、グリーンアジアの実現に貢献するものと考えられる。
本報告では、フィリピン国でのニッケル湿式製錬プラントの建設プロジェクトの実例を用いて、HPAL技術および当社の海外での事業活動を紹介する。


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