資源・素材2015(松山)

講演情報

企画講演

福島原発事故関連への製錬プロセス工学の取り組み

2015年9月8日(火) 09:00 〜 11:45 第6会場 (EL32)

司会:山口勉功(愛媛大学), 佐藤修彰(東北大学)

09:35 〜 10:05

[1603] B4C-構造材の反応に及ぼす雰囲気の影響

佐々木良輔1,植田滋1, 金宣中1, 高旭1, 北村信也1 (1.東北大学)

司会:山口勉功(愛媛大学)

キーワード:B4C, B2O3, SUS304, シビアアクシデント

原子炉内で制御棒材料として用いられるB4C-SUS304の間の反応を1473K以下の温度域において検討した。雰囲気中の酸素の試料酸化への影響を調査するため乾燥空気とArガスを混合し酸素分圧を変化し試料を加熱した。1473Kにおいて3600s以内ではB4CとSUS304の間に酸化を伴わない反応は観察されず、B4Cの酸化により生成したB2O3がSUS304の酸化を促進する反応が観察された。B2O3は743K以上で溶融し、SUS304表面に濡れ広がる。約1373K以上の温度域ではB2O3液相を介して雰囲気中の酸素がSUS304を酸化し、Fe-Cr-Ni-B-O系の固液共存相を生成することが確認された。さらに、固液共存相が雰囲気に酸化され最外層に固体のFe2O3あるいはFe3O4相、Cr2O3相等を生成しながら、SUS304相の酸化反応が進行する。雰囲気中の酸素の影響でFe-Cの共晶温度以下の温度域でもB2O3の生成によりSUS304の酸化反応が容易に進行することが明らかになった。


講演PDFファイルダウンロードパスワード認証

講演集に収録された講演PDFファイルのダウンロードにはパスワードが必要です。

現在有効なパスワードは、[資源・素材学会会員専用パスワード]です。
※[資源・素材学会会員専用パスワード]は【会員マイページ】にてご確認ください。(毎年1月に変更いたします。)

[資源・素材学会会員専用パスワード]を入力してください

パスワード