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[1701] 食品廃棄物メタン発酵における消化液返送に対する熱・アルカリ処理の影響の検討
司会:板倉賢一(室蘭工業大学)
キーワード:食品廃棄物, 嫌気性消化, 消化液, 熱・アルカリ処理
食品廃棄物メタン発酵では、長期間にわたる発酵時間と巨大な発酵槽を要する上に、残渣として消化液が排出される。この消化液は液肥として利用可能ではあるものの、十分な活用がなされず、通常の有機廃液同様の処理が行われている例が多くみられる。したがって、これらの時間的な制約や設備・消化液処理にかかるコストが食品廃棄物メタン発酵の普及の障害となっており、メタン発酵の高効率化及び消化液の処分方法の確立が求められている。そこで、メタン発酵の高効率化と消化液の削減が期待できる手法として、発酵槽から排出された消化液の一部を返送することで投入前の食品廃棄物を希釈し、それに対して熱・アルカリ処理を施した後メタン発酵槽に投入する方法を考案した。本研究ではその方法の有用性を検討するために、食品廃棄物と消化液に対してそれぞれ熱・アルカリ処理を施しそれらを基質とするメタン発酵回分試験を行うことで、消化液返送のメタン発酵に対する熱・アルカリ処理の影響を調べた。その結果、熱・アルカリ処理を施した食品廃棄物と消化液を基質としたいずれの回分試験でも未処理のものよりもメタンの発生量に増加が見られた。
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