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[1715] 廃家電リサイクルにおける解体プロセスへの電気パルス破砕技術の応用
司会:村松淳司(東北大学)
キーワード:廃家電, リサイクル, 電気パルス, 破砕技術, 貴金属
家電リサイクルにおける廃家電機器の解体においては、ベースメタルや樹脂を回収す るだけでなく、貴金属等が多く含まれる基板や、特に基板から貴金属等が多く含まれ る電子部品を分離回収する事が、貴金属の資源循環促進の観点で重要である。現状の プロセスの課題として、従来の機械的な破砕機では、過度の破砕が生じてしまい、基 板や部品が単体で分離できない事が挙げられる。また、基板を手解体で分離するため に、人件費が必要になり経済性が悪化する事も課題となっている。 この課題に対し、本取組では高電圧パルスを印加して破砕する「電気パルス破砕」を 用いる事による、電子基板からの電子部品の分離を検討した。電気パルス破砕は、水 中で放電を起こし、放電部の液体を急速に気化膨張させ、その気化膨張時の波動で衝 撃波を発生させて対象物を破砕する技術である。本検討によって、電気パルス破砕に よって、電子部品と基板の界面で破壊を起こすことができ、大部分の部品が単体で分 離できることが判明した。 パルス発生条件や制御方法を改善することで、廃家電リサイクルの解体プロセスへ の、電気パルス破砕技術の適用が期待できる。
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