資源・素材2015(松山)

講演情報

企画講演

JOGMECにおける自然力活用型坑廃水処理技術開発の進展

2015年9月9日(水) 09:00 〜 12:00 第5会場 (EL26)

司会:初谷和則(JOGMEC)

10:15 〜 10:35

[2505] “自然力活用型”坑廃水処理(passive treatment)に係る海外調査報告

林健太郎1, 池田真奈美1, 濵井昂弥1, 三浦貴生1, 佐藤佑樹1, 初谷和則1, 迫田昌敏1, 高本宏介1, 小林幹雄1, 増田信行2, 酒田剛1 (1.独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構, 2.秋田大学)

司会:初谷和則(JOGMEC)

キーワード:坑廃水処理, パッシブトリートメント, 休廃止鉱山, 硫酸還元菌, 鉱害防止

JOGMECでは“自然力活用型”坑廃水処理(passive treatment)の国内実導入に向け現地試験等を実施するとともに、海外先行事例の情報収集・現地調査に加え海外研究者と意見交換を行ってきた。
passive treatmentのコンセプトの発信源である欧米では、金属鉱山の坑廃水を対象としたフルスケール試験が複数稼働しており複数年間安定的に処理が継続している成功例とも呼べる事例も存在する。
このような成功例の知見をJOGMECプロセスの改良及び国内実導入に活かすべく、平成26年に北米現地調査を実施し、Feを約200 mg/L、Znを約10 mg/L含む坑廃水を処理対象として、硫酸還元菌を活用するプロセスを含む複数のpassiveプロセスにより、最大流量1000 L/minの条件において6年以上メンテナンスフリーで処理している現場等を訪問した。平成27年には坑廃水処理に係る世界最大級の国際学会(10th ICARD:32ヵ国400名が参加、JOGMECはこれまでの研究成果を発表)に参加した。
本発表では海外における主に硫酸還元菌を活用するプロセスの研究開発・導入事例について報告する。


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